自分はオタク特有の目がでかくて髪の色がめちゃくちゃなアニメって良さが全く解らなかった

寧ろ気持ち悪い奴が見る物触れてはいけない物の様に感じていた見ること知ることさえ、拒絶していた
そういう物を持っていたオタクの高校同級生を蔑んだ目で見ていた
『気持ち悪い、へんなやつ』
声に出してバカにするような事はしなかったけど普通の人や周りに合わせたりしていたああいうものは気持ち悪い物、知りたくもない・・・

そう思っていた

社会人になり
漠然とインターネットでオナニーをしていた時『感動するアニメ』その見出しに釣られて、ランキング記事を見た

CLANNADは人生、それぐらい面白い

は?人生!?そんな馬鹿な事あるか月9の踊る大捜査線とかの方が面白いに決まってるオタクが見る物はどうせ大したもんじゃない、エッチなシーンがあるだけの見てはいけないアニメに決まってるアホか、そう思った

何がきっかけか忘れたが、そのアニメを見た

『あんぱん!』

想像していたエッチなシーンが無かった
自分は首を傾げた、そんなわけは無い、普通のアニメをオタクは見るわけが無い、そう考えた


だが見てる内に登場人物の少年少女のやりとりに歯がゆい感情を持ち始めた
そのうち没頭して見ていた
 
幻の少女

妹を守る兄

旅する楽器

親父の回まで来た


ここでやられた

今まで固定概念、偏見で物事を見ていた事に気づかされた、あの頃のオタクの同級生の
気持ちを知ろうともせず、ただただバカにしていた自分を攻めた、なんて!馬鹿な事をしていたんだ!と思い知った

こんな素晴らしい感動する話がアニメにも、できるんじゃないか!!人の心を突き動かす話ができるんじゃないか!!!

なのに知りもせず、知ろうともせず拒絶していた馬鹿な自分を悔やんだ

目が大きいだけで拒絶した自分を攻めた

それから俺はまず否定せず解らない、知らない物があれば知ることから始める事にした
自分に知ろうという気持ちが無いと、相手を理解する事、相手の信じる物その良さを学ぶ事は出来ない楽しさもわからない