コンペは「麻枝が築き上げた『楽しい日常と、泣ける物語』というコンセプトだけはそのままに、既存のKey作品のイメージにとらわれず自由な企画を」という趣旨で、幅広い企画が集まりました。
麻枝がぽろっと「今、こんな企画を考えているんだけど」と前置きして話してくれた企画が、本作の骨子だったんです。それを聞いた瞬間、みんなが「これが麻枝 准か!」と納得しましたね。

麻枝
本当に「泣ける」レベルのもの。それを次生み出さないとKeyは終わりだな、という覚悟で臨んだわけですが、上がってくる企画がまあ泣けない。
自分が例えば…で始めたお話が、「うん、麻枝さんだ」って、みんなが頷きはじめて。え、これにするの?ってきょとんとなって、まあ、他に候補もないし、これしかないのか…と、不安を覚えつつ原案が決まりましたね…。