「久弥直樹はあくまでも空想であって、

哀しいかな現実にはいないんです。

ですが、結果として、鹿は奈良公園で

鹿煎餅を食べながら、ごろごろして

ピクミンすることでスパイラルしていく。

それが大多数の人生のあり方ですよね。

久弥直樹のように理想の

シナリオライターは存在しないけれども、

秋葉原ではじるす5つ買ってる人がいたり、

そういう状況があったりするものなんです。

だから、ある意味で、久弥直樹はどこにでもいると、

そういっていいと思うんです。」

                      ──麻枝准