物語の主軸をなす主人公の妻と娘はどうかといえば、
妻は自意識過剰なのが鼻につくだけで、取り立てて魅力があるわけじゃない。
娘の方は、チャーハンが得意という設定が申し訳程度に付いているが、やはり大した個性はない。
しかもだ、この娘、個別ルートに入ると毎回いつの間にかドロップアウトしてる。
だから本ルートに入って、この娘がなんか唐突にでしゃばり始めて
「あなたは実は私のパパだったのです」と言われても、ユーザーはポカーン状態。
「麻枝原案」というのは、具体的には、魂が集う特殊な島で主人公の娘があれこれ頑張って物語を紡ぐ、というものだろう。
その肝心かなめであるはずの娘が、4つの個別ルートのどこでも、サブキャラ並みの役回りしか演じていないのは、作品として致命的。
もし麻枝がライターとして参加して、せめて娘の個別シナリオだけでも執筆すれば、名作とまではいかずとも、良作になる可能性はあった。
しかし悲しいかな、サマポケのスタッフ(特にライター全員)は、誰一人として麻枝の原案をきちんと理解できなかった。
理解できる頭も感性も、もともと無かったのだ。
Rewriteに続き、“麻枝准の無駄遣い”はとどまるところを知らない…