雪菜は中流(今では上流)家庭、かずさはピアニスト成金家庭、
どちらも友近の存在を理解できない。視界にあっても認識できない。

友近に話しかけられたら、声が空耳だと思い無視して去るか、春希に
「誰もいないのに声だけ聞こえるんだ、どこか遠くの、ほの暗い水の底から響くような変な声が」
と心底嫌そうに相談するだろう。