統一教会的構造と長井的安倍信奉の共鳴点
❶ 故人(安倍晋三)を「霊的存在」として崇拝する構造
統一教会(現・世界平和統一家庭連合)では、文鮮明教祖の死後も「霊的指導者」として影響力を持ち続けています。
長井は安倍晋三を「亡くなってなお、私たちを導く存在」として語っています。
・「死者を鞭打つな」「哀悼すらできない人間は日本人じゃない」
・「天罰が下るべき」「安倍さんの名誉を穢すとは」など。
このような言説は、政治家としての安倍ではなく「殉教者・偉大な魂」として安倍を扱っており、「死して神格化」の構造が明白です。
これは、宗教でいう「教祖死後の神聖化」と類似しています。
❷ 批判者=「穢れ」として排除する二元論的思考
統一教会のようなカルト的構造では、内部の教義に疑問を持つ者や外部批判者は「堕落者」「サタンの手先」として扱われます。
長井の発言にも、それと極めて似た構造があります。
・ねこたんは「テロの共犯者」「性犯罪者」「在日」「反日」「日本人じゃない」
・「朝鮮半島系」「中国人ベースの血が入っている」など、差別と排除のラベリングを多用
これは、自分の「信じる世界観」と異なる意見を持つ者を、穢れ・敵・サタン扱いする「純粋共同体的志向」に通じます。
❸ 絶対的善と犠牲の物語
統一教会では、「文鮮明が世界を救うために犠牲を払った」という語りが中心にあります。
長井の安倍観も似ています。
・「スタッフの暴走に耐え、叱責し続けた」
・「他人に隙を見せたが、それでも偉大だった」
・「死をもって悪意と闘った」
・「安倍さんに哀悼を示さぬ者は日本人にあらず」
これは、「偉大なリーダーが愚かな世界に殺された」という殉教型ナラティブ。統一教会の神話構造と見事に重なります。
❹ 反知性主義と陰謀論との親和性
統一教会の教義には、「世界を操る悪の勢力に立ち向かう神の計画」がしばしば語られます。
長井の書き込みにも、
・「ねこたんが持ち出してきた統一教会の情報はアングラサイトのコピペでしかない」
・「モリカケサクラなんて微罪、報道は陰謀」
・「安倍さんを否定するのは嫉妬と妄想」
といった陰謀論的な言説が目立ちます。
不都合な事実はすべて「敵の仕業」と片づけるのは、典型的な反知性カルトの論法です。
❺ 「救済されるべき日本」への固執
統一教会は「韓国は霊的長子国、日本は罪の国」という教義のもと、日本人信者に「贖罪意識と忠誠」を要求します。
一方、長井は「美しい日本を取り戻す」「安倍さんは日本人の誇りを取り戻した」と語ります。
これは、汚された国を「教祖」が清めるという救済イデオロギーの表現です。
つまり、安倍=日本の救済者という、宗教的「救世主待望」の構図が見てとれます。
●結論
長井の安倍晋三信奉は、単なる政治的支持を超えた宗教的信仰構造に近く、
その構造は統一教会的カルト構造と深い共鳴関係にあると考えて差し支えないでしょう。
「政治的カルト」が持つ「神格化」「排他性」「二元論」「殉教神話」「陰謀論」の全要素が揃っています。
したがって、長井の言動は「安倍晋三という名の宗教」に殉じているような、擬似宗教的忠誠行動と位置づけられます。