「ヨーちゃん・・・いつも笑顔で、羨ましい。ヨーちゃんというと、太陽のような笑顔と、すぐ泣くこと(笑)」
「もう、この頃泣きませんって。」
「そう?この間、日曜報道卒業した時もベソかいてたくせに。」
「あれは違うって。自分の進行が下手なのは今に始まったことじゃないわ。
でも一緒だった山本昌さんが、野球だけでなく、東京五輪・パラリンピックだからって色んなスポーツに挑戦してたのに、新型コロナで何もできなくなって・・・余りにも哀しくなってきて。」
やっぱり涙が出てしまう私(苦笑)
「ヨーちゃんは入社した時から、研修のたびに泣いて、めざましで噛んでは泣いて、卒業になったら泣いて(笑)でも、成長したよ、自分のふがいなさじゃなく、人のことを思って泣いてるのだから。」
まなちゃん、手元のボトルから日本酒をグラスに注ぎ、一気にぐいっと飲んでいた。
「その点私は、スポーツの世界に飛び込んで、無我夢中になり、フォトブックまで出版してもらったというのに・・・気がつけば週休6日。たまに来ても、アスリートとはリモートでしか取材ができない。」
上を向いて、涙を堪えてるまなちゃん。
「便利なようで、ガラスに隔てられてインタビューしてる気分。すごくもどかしい。今日もそう。みんなと近いようで、壁に遮られてる感じ。そしてモニターの後ろはガラスと違って、誰もいない。」
そしてため息をついて呟くまなちゃん。
「4ヶ月前の、あの高揚感は、どこかへ消えてしまった。」