「おいおい、こんな字何も見ないで書く人、初めてみたよ。篠宮いらねえじゃん(笑)」がっかりする篠宮さんに「何だか申し訳ありません。」と謝る彼女。
「これなら「バラ」も書けるのかな?」さらにスラスラ書いて「はい「薔薇」」「夏目雅子が伊集院静に惹かれた気持ちがよくわかる(笑)こじるりは当然・・・」
「もちろん「小島瑠璃子」バランスを取るのが難しかったです。」「えっ、練習してきたんですか?」「い、いや、レギュラーになるから、みんなの名前はちゃんと覚えないと。」
「でもさっきの収録で「篠宮・・・何さんでしたっけ」と言ってたやろ。」みんなにイジられ、顔を染める彼女。

みんなでワイワイしてるその横で、私は彼女の書いた、自分の名前を眺めていた。今まで何とも思っていなかった自分の名前が、急に愛おしくなった。
でも、一緒に書いていた難しい漢字に、彼女が隠していたもう一つの顔があるとは、その時は思ってもいなかった。