すみません、年末年始思ったほど書き進めることができなかったのですが、
ずいぶんお待たせしていることもありますし頭の方にはもうこれ以上手を入れることもない、
さらに言うなら完成してからPixivに載せるときに修正も可能だなと思いますので、
頭の方からちょっとずついくちは編発表していこうと思います。
ももゆり編と違ってちはるさんの独白という体裁になっています。
ではどうぞ。
-----
一体、いつからだったかしら。

やよいが「うちのクラスに転校生が来たんだよ!」と嬉しそうに話していた時には、
こんなことになるとは思っていなかった。
でも、やよいの話を聞いているだけでも、その転校生がやよいたち仲良しグループの中心に
あっさりと収まってしまったことはよくわかった。
その転校生…みゆきちゃんのお母さん、育代さんと初めて出会ったときには、
間違いなく「星空さんのお母さん」と呼んでいたし「黄瀬さんのお母さん」と呼ばれていた。
初めて会ったときには確かにそう呼び合っていたはず。
でも、そう呼び合ったのは初めて出会ったときぐらいしか思い出せない。
そんな持って回った呼び合い方をしていたのは本当に最初だけ。
彼女はそんなよそよそしい距離感をあっという間に、何の嫌味もなく詰めてきた。
この親にしてこの子あり、ってことなのかな。

「黄瀬さんのお母さんなんですね。キッズファッションの会社でお勤めなんですって?
 みゆきが言っていました。なんだか大変そうですね」
「ええ、うちは夫が亡くなっていますので…でも、私は仕事も結構好きなので、楽しく過ごしていますよ」
「少し羨ましくも感じるわ。私は専業主婦なんで、幸せを感じつつも少し退屈に思ってしまうこともあって…」
「私から見ると星空さんのお母さんが羨ましく感じます。ちゃんと旦那さんがいることで優しさと厳しさが
 バランス良く育てられてるみたいで。私はどうしてもやよいと友達感覚になってしまうことがあって…」
「やよいちゃん、可愛らしいものね。黄瀬さんも若々しくてきれいで、羨ましいわ。『一卵性親子』っていう感じね」

そうだ、ここで「黄瀬さんのお母さん」から「黄瀬さん」になって一歩近づいてきたんだわ。
なんだ、出会っていくらも経ってないタイミングじゃないの。

若々しくてきれいって、むしろこっちが言いたいことだわ。
勇一が逝ってから私はいつだって気にかけている。
私はいまでも勇一が好き。
勇一以外の男性なんて、考えられない。
新しいお父さんができたり、新しいお兄さんやお姉さんや妹や弟ができたりしたら
やよいの精神に負担もかけるだろうし…
-----
ちょっと短いですが区切りの関係上今日はここまでにします。
大体週1で小出しにすることを目指したいと思います。
よろしくお願いいたします。