皆様遅くなって申し訳ありません。
何かいろんなトラブルに巻き込まれてました。
生まれて初めて持ってる銀行口座を凍結されるという経験をしました…
では
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「これ、シックでいい感じだと思わない?かわいさもあるけどきっちりしてて、
 働く女性の黄瀬さんが着てたらオフィスで映えそうだわ」
「確かにこれは素敵ね。個性的だけれども主張しすぎてないしオフィスでも不自然ではなさそう」
「黄瀬さんのオフィスは、スーツでないとダメなの?」
「オフィスカジュアルっていうことになってるわ。でも若い男性社員なんかは普通のスーツから
 ネクタイだけ外したような服装で働いているわね。そういう若い男性社員に聞いたら、全くの普段着と
 全くのフォーマルの間の服って、安物だと本当に安っぽいし、そこそこ見栄えをよくしようと思ったら
 手を出せない金額だって言ってるわね。キッズファッションとは言えアパレルなんだから服装には
 こだわってねって言ってるんだけど…」
「男性社員は男性社員で着るものには苦労しているのね」
「営業部ではないんだけど若い人はお得意様に顔を出したりするときもあるから、一番無難だって言って
 ネクタイなしのスーツ姿で出社して外出するときにはネクタイだけカバンから取り出して締めて
 出て行く社員もいるわ。男性も着るものには悩むみたいね。業界が業界だから仕方ないけど」
「ちなみにこの服、お値段は…」

私と星空さんは値札に目をやった。

「服はかわいいけど、お値段はかわいくないわね」
「それが現実ってところかしらね」

私と星空さんは頷きあう。

「じゃあ今度はアクセサリーの方見に行こうよ!」

ふたりの子供が私たちの手を引っ張る。まだ中学2年生とは言え、
もうすっかり大人の女の目を引くものはきっちり知ってるんだわ。
でも、アクセサリーの方はますます私とは縁遠かった。

「だめね。ますますこっちはママたちと縁遠い世界だわ」
「でも、このシンプルな指輪とかならママに似合いそう。デザインもかわいい」
「無理ね。職場っていうことになると、大人の事情があるのよ。パパを亡くして
 私が今独り身だってことは会社中の人がみんな知ってるから、下手に新しい指輪なんか
 して行ったら変な誤解を招くと思うのよ。やよいも将来就職したらお互いにそういう目で
 見られる中に入っていくことになるからそういうことは知っておいた方がいいわ」

その時だった。

「黄瀬さん、ちょっとこっちを見てみて」

星空さんはそう言って私の腰に手を回して私の注意を引いた。
そして見ている商品に私の視線を移させる前に、私の瞳の奥を一瞬ではあるけど確かに覗き込んだ。
潤んだその瞳はこっちが一瞬我を忘れるほどに蠱惑的だった。
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前置き長かったですがそろそろそういう意識が芽生え始めます。
ではまた次回もよろしくお願いします。