百合シチュ妄想スレ
萌える百合シチュやCPを語るスレです
版権・オリジナル関係なしに仲良く語り合いましょう
SS投稿等も大歓迎です >>631
勇者だ! 勇者がいる!
私はホストクラブに興味があるんですよね(ノンケです)。
お金ができたら行ってみようと思ってます。 今日もよろしくお願いします。
-----
「そうね、憶測でものを言うのはまずいわよね。でも緑川さんご夫婦が仲がいいのはどう考えても否定しようがないわよね」
「そうなんでしょうね…」
「というわけで、今度はちはるさんの話を聞かせて。ちはるさんはどうやって発散してる?今日みたいにトイレで?」
「時間があまりないときにはそうしてるわ。どうしても気持ちが高ぶっちゃってるときには半休を取って、ひとりでおもちゃを買って、ひとりでご休憩に
入って…おもちゃで楽しんだらおもちゃを置きっぱなしにして帰るって感じかな…」
「使い捨てちゃうの?もったいないわね」
「持って帰ってやよいに見つかったら私の場合どういう言い訳のしようもないから」
「シングルマザーはいろいろと大変なのね」
「男性とことに及んでそれがやよいに知られたらまずいからどうしてもそういうことにならざるを得ないの」
「ふうん…でもひとこと言わせて」
「何?」
「ちょっと耳貸して」
私が椅子から腰を浮かせて耳を出すと、育代さんは同じように腰を浮かせて耳元で囁いた。
「…今度ご休憩の時があったら、私を呼び出して」
正直、意味がよくわからなかった。そして元のとおり椅子に座ると育代さんは急に笑い出した。
「どうしたの?」
「いえね、ちはるさんが個室から出てきて私の顔を見たときの慌てぶり、私がやよいちゃんに
初めて出会って顔を合わせたときとそっくりだったの。これはもう紛れもなく親子ね」
「育代さん、自分で私たちのことを評して一卵性親子って言ってたじゃない」
私にもなんだかすごく可笑しいことに思えてきた。
「ちはるさん、私たちって夫がいるかいないかの違いしかなくて、だからお互いに
どういう欲求を持っているかは似ていると思うのよ。これからはお互いに協力しましょう。
こんな話題で盛り上がれる仲にもなったんだし」
「そうね。なかなか他の人とはできない会話をさせてもらってありがとうね」
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」
そう言って別れたけど、なんかすごくプライベートな話をしちゃったな…でも、全然嫌じゃない。
やっぱりみゆきちゃんと同じように誰の心にもスッと入り込んでいく天性の才能の持ち主なんだわ。
いい人だけど、見方を変えれば怖い人。
さて、そろそろ会社に戻らなきゃ。
-----
今回は切りがいいのでここまでにします。
次はシーンが変わります。 乙です
見つかったのが育代さんで良かったのか悪かったのか…… >>637
あげはさんはどこをどう突いても百合要素ありませんねえ…。 きっかけは小1の時に友達と近所で遊んでる時にみつけた捨ててあったエッチな投稿雑誌
女の子2人でキャーキャー言いながら胸やお尻を触り合ったり、雑誌の真似をして舐め合ったりしてました
お尻の穴を舐めたり指を入れてるとこがはっきりと載ってて、お尻の穴って美味しいのかなとか何でお尻の穴に指入れるのどうなんだろって試してみたのが始まりでした
本格的にオナニーを気持ちいいってハマったのは小4で、団地の階段の手すりにまたがってこするのが気持ち良くてしてたらお母さんにひどく怒られて
それからは自分の部屋とかお風呂で隠れてオナニーするようになり、たまたまみつけたお父さんのエッチな雑誌でお尻の穴にディルドが入ってるとこが頭に焼き付いてしまい
お風呂でボディソープで洗いながら指を入れたのが最初のアナルオナニーです
夏休み1人でいる時にどんどんエスカレートしてペンを入れたり歯ブラシの柄を入れたり
シャワーをストレートにして押し付けてシャワー浣腸までするようになってました
中1になる頃には自分の指で4本入るまで拡がってて中2の時のロストヴァージンは5日間くらい痛いの続いたのに
中3で自分の家でアナルのロストヴァージンした時には初めから気持ち良くてシャワー浣腸もなれてたから全然汚いの出てこなくて、当時の彼をアナルセックス好きにさせるきっかけを作っちゃいました プリキュアママンの風俗店の人の最新作でもトップは育代さんですね。
スマプリって結構前なのにいまでも人気高いですね。
風俗店の人の最新作ではプリキュアのお姉さんも出てきているんですね。
あげはさんにはまりあさんとかぐやさんがいますが、
姉妹百合よりやっぱり3人でショタをいじる方向に想像が向きます。
https://i.imgur.com/KszmoED.jpeg レズセックスしないと出られない部屋に閉じ込められた毛利蘭と灰原哀がレズ
SAOのアスナがゲーム内で自分の使ったアバター使ってレズ
クロスオーバーレズ
七瀬美雪×井上織姫 GWも終わりですねえ…って、忘れるところでした。
-----
ああ…
何なんだろう、あれから育代さんの「呼び出して」の言葉が頭の中でグルグルグルグル…
そのことを意識するたびに好奇心と警戒心が同時に蠢くけど、正直下腹部が疼くことは否定できない。
好奇心が「何事も経験」と言い出すのを「火遊びを楽しむような歳じゃないでしょ」と理性が否定する。
でもまたしばらくすると好奇心が起き上がろうとする。
この1ヶ月ほどそうやって過ごしてきたけど…私はどうしたらいいんだろう…
もう…何言ってるんだか。
わかってる。
本当は経験してみたくてしょうがない。
だけど、勇一とかやよいとかの顔が目に浮かんだら躊躇ってしまうこともわかってる。
完全に育代さんの思う壺なんだわ。
悔しいけど、彼女の誘いに乗ってみないと事態は何の進展もない。
もう今日、肚を決めよう。
「課長、申し訳ないんですが娘が体調を崩したと学校から連絡がありまして、
今日は早退させていただいてよろしいでしょうか?」
「そういうことなら仕方がないだろう。帰って見てやりなさい」
…というわけで会社を抜けて来ちゃったわけだけど…
もうここまで来たら、やるしかない!
「もしもし、育代さん?黄瀬です」
「あら、ちはるさん。お久しぶりね。元気にしてた?」
もうこの「元気にしてた?」ですらそういう意味にしか聞こえない。
「ええ、おかげさまで…で、今日は仕事で午後は半休を取ったの」
「あら、そうだったのね。やよいちゃんに何かあったの?」
「…もう、意地悪なこと言わないで…」
「え?」
「…ほら、以前百貨店のトイレで…」
「ああ、あのことね。ご休憩に行くのね。もうおもちゃは買った?」
「いえ、まだ。何だったらどこにご休憩に行くのかも決めていないわ」
「なるほど。じゃあ、おもちゃは買わなくていいわよ。私が持っていくから。
ご休憩の場所が決まったらどこかで待ち合わせしましょう。場所を連絡して」
「ええ、わかったわ。よろしく」
よろしく、なんて、自分でも言っててなんか変な感じだったけど、他に言葉が出てこなかった。
でも、そうなると車で行くしかないような大型のラブホには行けないのかしら。
タクシーを使えば行けないことはないのでしょうけど…
うん、誰かに出くわしたら面倒なことになるから、とりあえず育代さんに来て貰って
高速沿いのラブホに行った方がよさそう。
…なんか、考えているだけでドキドキして、下腹部が楽しいことを求めて熱を持ってくる。
-----
今日はここまでにします。
ようやくふたりでご休憩に行っちゃいます。 >>644
乙です、待ってました
ちはるさんの好奇心と理性の間で揺れる様子がいいですね
高速沿いのラブホの設定が妙にリアルで笑いました
なんでICの近くって必ずラブホがあるのかなw >>645
すごく端的にまとめてなぜICの近くにラブホがあるか解説してくれる動画です。
https://www.youtube.com/shorts/-ijXxb9Vnho
京都という街は歴史・文化・教育の都市ですからラブホってなかなか作れないんですよね。
だから明らかにラブホテルというのは京都の市街地から南方面に外れた中心になります。
車で行くには便利ですが歩くとなると近鉄・地下鉄の竹田駅から結構歩くことになります。
でも、地元の人間は「裏寺」と呼ぶ細い路地とか、川端通の特に五条より下ぐらいとか、
どう見てもラブホっていうのが結構あります。
ああ言うのって多分「盆屋」なんて呼ばれてたころから脈々と商売してるんだろうなと思います。
京都市中心部に近いラブホはお値段も結構しますんでカップルで済ませてまた遊びたいときに使う、
京都南IC周辺は大型店がほとんどなんで乱交したいときなんかに使う、と思ってます。
最近は京都にもインバウンドの観光客が押し寄せてますが、観光客ってムラムラすることないんですかね?
芸者さん舞妓さんの街なんだから当然転び芸者はいたはずで、絶対どこかに痕跡が残ってると思うんですが。 >>646
解説ありがとうございますw
一応理由あったんだw いくちは編終わったら百合子さんオナニー編書きたいと思ってたんですけどシャララ隊長とベリベリちゃん編先に出していいですか?
百合子さんはひとりの妄想ってこともあって内容が重い…結構エネルギーがいります。 今週もお願いします。
-----
「ちはるさん」
「あ、育代さん。なんだか悪いわね。呼び立てるようなことになっちゃって」
「いいのよ。専業主婦は暇なようで忙しいし、忙しいようで暇なのよ」
「どっちなのよ」
私は笑いを含みながら訊いてみた。
「できる専業主婦は時間のマネジメントが上手なの」
やはり軽く笑いを含みながら育代さんは答えた。
「で、どこでご休憩するかはもう決めてあるの?」
「ええ…街中だと万が一で知ってる人に出会うかも知れないから、タクシーでインター近くの大型店に行こうかと…」
「なるほどね。じゃあ、向かいましょうか」
「タクシーを停めないとね」
そうして停めたタクシーを前に、育代さんはやっぱり私の腰に手を回して「エスコート」した。
タクシーに先に乗せられるっていうことは、逃げられないように警戒されたようでちょっと怖くもある。
そしてホテル前に着いた。
やっぱり、言われるままっていうのはまずいかも知れない。
真意を確認しないと。
「ねえ、育代さん?」
「なあに?」
「育代さんは…その…こういうことはよくあるの?」
「まさか! 私だってこんなこと初めてよ」
「じゃあ、なんで今日はこうやって誘ってくれたの?」
「やよいちゃんとうちのみゆきと一緒に、映画に行った日のこと覚えてる?」
「ええ…行ったこと自体は覚えているけど」
「それじゃ、映画のあとお茶をしてたときに私がちょっと言いよどんだことは覚えているかしら?」
「…?」
「専業主婦は少し退屈っていう話題になったときに…」
「ごめんなさい。そこまで詳しくは覚えていないわ」
「仕方ないかも知れないわね。でも、実際のところそうなのよ。刺激が欲しいなって思うことは結構あるの。
でも、うちの人を裏切りたくないとも思う。だから相手が女性だったらギリギリセーフじゃない?」
「そうなのかな…?まさかその台詞でいろんな女性をホテルに連れ込んでいたりはしないわよね?」
「やめてよ。私だって初めての出来事で今すごくドキドキしてるのよ。ほら」
育代さんは私の手を取って自分の胸に当てた。
「ほら、わかる? こんな風に心臓がバクバクいってるのよ」
あ、育代さんって意外と胸大きい…
いやいやそういうことじゃなくて、確かに脈がずいぶん速くなってるみたい。
-----
若干短い気もしますが今日はここまでにします。このあと結構長い会話なので。
またよろしくお願いします。 >>651
乙乙です
専業主婦の育代さんの心の内側をちょっと垣間見れた感じですね
でも胸に手を当てさせてドキドキを共有するシーンは少女らしい一面が垣間見えてキュンとしましたw
ホテルに向かうまでの展開が焦らされるようで、ドキドキ感が高まりますね >>650
個人的に百合子さん編を特に楽しみにしていたのですが作者さんの書きやすい順番で大丈夫です
よろしくお願いいたします 今気付いたんだけどこの板、ここのスレ以外皆おちてる!?何故……? インストラクターの子に「身体硬いですよー」って言われながら背中から伸し掛かられたい
エステティシャンの子に「リンパほぐしますね」って鼠径部グリグリされたい
VIOライン整えてもらいたい >>653
百合子さんのソロ行為なのでさらっと終わるかなと思っていたんですが、
具体的に考えてみますと百合子さんの影の部分が止めどなく出てきてこれはかなりしんどいなと。
あとどうしても独白の部分が多いので文字数が多いというわかりやすい壁もありました。
筒井康隆さんの初期作品に「顔面崩壊」っていう短編があるんですが、
これがひとりの人間が喋ってることをそのまま書いてるって感じなんです。
「改行がほとんどないのでキツい」みたいなことを彼は日記に書いていました。
いま、その気持ちがすごくよくわかります。
百合子さんのあの上品でお嬢様な仮面の裏に隠れたドロドロはぜひ書きたいんですけどね…。 なんかまた荒らしが涌いてるな
こんな辺境のスレに来んなよ 遅くなりました。よろしくお願いいたします。
-----
「あ、確かにずいぶん…」
「こういう経験って、専業主婦をやってるとなかなかないものなのよ」
「そうかも知れないわね」
「ちはるさんは社会の中で現役として働いている人でもあるから、いろんな意味で適度な
緊張感を味わったりもするでしょう?でも専業主婦にはそれがないの。
人間、やっぱり適度な緊張感を時々は感じていないといろんな意味で
安易に流れる性格になっちゃう気がするの。だから今日は私のために付き合って」
「わかった…」
ゲートを潜り、部屋に入って、ふたりでまずはドリンクを出してベッドに座って
落ち着くことにした。
そうしたら育代さんが話をし出した。
「猿ってね」
「は?」
「動物の猿。人間と一番近いと言われてるあの生き物のこと」
「いきなりだから何のことかと思っちゃった。それでその猿がどうしたの?」
「オスが一匹ボスとして居て、群れのメスは全部ボスのものじゃない?」
「そうみたいね」
「でもボスがどんなに絶倫でも群れのメス全部を満足させるほど強くもないでしょ?」
「まあそうなのかも知れないわね」
「だからメスが性欲を発散できなくてムラムラすることが結構あるらしいのね」
「はぁ…」
「そういうときにメスはどうすると思う?」
「…わからない」
「メス同士でアソコを擦りつけ合って満足を得るんですって。
人間だとよくわからないかも知れないけど、発情期のメスって人間で言うとビラビラの部分が
腫れ上がって大きくなるから、擦りつけ合いやすいのよね」
「…へ、へえ…そうなんだ…」
「だから私たち人間もメス同士で欲求を処理してもなんの問題もないのよ。
あくまで夫を尊重する私たちって、なんて貞淑なのかしら」
なんだか予め言い訳を考えて予行練習してるみたい。育代さんが可愛らしく見えて来ちゃった。
だから私はこれまで散々されてきたことの仕返しをしてやろう。
そう思って私はベッドの上で育代さんにピッタリ寄り添うところに座って、腰に手を回した。
そして顔と顔をすぐ近くに近づけて、囁くように言ってみた。
-----
だんだん盛り上がってきた感情を爆発させるときがやってまいりました。
よろしくお願いいたします。 >>665
乙乙です
育代さんが自分の感情や行動を正当化しようとする姿に、性的なタブーを何とか軽く見せようとする必死さが感じられて、とても魅力的でした。ふたりの欲望が表に出る瞬間が待ち遠しいです! 今週もよろしくです。
-----
「育代さん、きれいね…」
「そんな、いきなり…」
「女性とキスしたことは?」
「女の子ばっかりの飲み会を開いたときに酔った勢いでしちゃったことは、学生のころにあるかも」
「じゃあ、大体20年ぶりぐらいってところかしら?」
私はそう言うと問答無用で育代さんの唇に自分の唇を重ねた。そうは言っても、ごく軽く、一瞬にしておいた。
自分がこんなに大胆に女性に迫れたことが信じられない。
でもこれはかなり有効な反撃だったみたい。
育代さんは座ったまま私を抱きしめてきた。
「はぁ…はぁ…」
育代さんの息が乱れている。
もしかしてこのまま始まってしまうのかしら…
でも育代さんは私の背中に当てている両掌で私の背中をポンと叩いた。
多分、爆発してしまいそうな感情をいったん止めたんだと思う。
「シャワー、浴びましょうか」
私の手を取ってベッドから立ち上がらせる。
そして自分のバッグから髪留めを2つ取り出し、まずは私の髪を、次に自分の髪をまとめた。
私の体と自分の体にお湯をかける育代さん。
そしてソープで泡を立て始めた。
「一回、うちの人以外にやってみたかったの」
育代さんは楽しそうに言って、
「まず、座って座って」
と言って私を座らせた。
「それで、反対向いてもらえる?」
それで背中を育代さんに向けると、育代さんは私の背中に泡を延ばし始めた。
「その手のお店では、こんな風に体を洗ってくれるそうよ」
泡立てた私の背中に胸を押し当てて、自分の胸で私の背中を洗い始めた。
この弾力…やっぱり育代さん胸が大きい。
そしてそのてっぺんが私の背中に描く幾何学模様。
くるくると回る図形を描く小さな点に精神を集中すると、まるで酔ったような気分になる。
トンボをつかまえるときに目の前で指をくるくる回すって聞くけど、そんなトンボのような気分なのかなあ。
「どんな気持ち?」
「うん…なんか、催眠術にかかっていくみたい…」
「嫌な感じ?」
「いや…そんなことないわ…なんかお酒が入った時みたいな気分」
「フフフ、楽しんでね。今日私たちがここにいる理由はちはるさんが気持ちよくなることよ」
-----
我ながら、長いですね…。 >>667
乙です
人妻達が楽しそうにいやらしいことしていて癒されます
攻守が頻繁に入れ替わり、どちらもかなり積極的ですね素敵です 今週もよろしくお願いします。
-----
そこからは本当に夢見心地みたいな感じでベッドにふたりで横たわるところまでよく覚えていない。
貴重品を扱うように私の体を洗ってくれて、そしてタオルで拭かれたような気がする。
育代さんは触れるような触れないような独特の感触で私の全身を撫で回していた。
「ちはるさんの肌、本当にきれいねえ。これ、20代後半ぐらいなら鯖読んでもバレないわよ」
博司さん経由とは言え、凄腕の風俗嬢の愛撫テクを学んでいる育代さんの手は、
撫でられているだけとは思えないほど気持ちがいい。
私は気がつけば声が出ていたらしい。
「どんな感じ?」
「ええ…」
私は言葉に詰まってしまった。
だって、体洗われて撫でてもらってるだけで感じてるなんてちょっとはしたないじゃない?
「イヤならやめるわよ?」
「やめちゃイヤ!」
もう考えるより先に口が動いていた。
「……」
そのことを改めて自覚して顔が赤くなったのが自分でもわかる。
育代さんは可笑しそうに軽く喉を鳴らした。
「じゃあ、もうちょっとディープに行きましょうか」
そう言うと育代さんは私の上に覆い被さってきた。体重はかけてない。肘で体を支えて動きやすい絶妙な隙間を空けた。
そして育代さんは私の唇に何度も何度も自分の唇を重ねた。
ごく軽くだけど、何度も何度も。
そして気がつけば、育代さんは唇を重ねる直前にチョロッと舌を出して私の上唇と下唇の間を刺激した。
まるで私の舌が出てくるのを誘うように…
私はいつの間にか口を半開きにして、そして気持ち舌を前の方に突き出していたみたい。
待ち構えていたみたいに、育代さんはガッツリとディープなキスをしてきた。
なんだか頭がぼうっとする。
私は自分の舌で育代さんの舌を追いかけていた。
そんな時間が、どれぐらいあったのかもうわからない。
「あっ…」
-----
ふと思ったんですが、これの次にシャララ隊長とベリィベリー編を出すか、百合子さんソロ活動編を出すか、
それぞれ頭だけ出してみて皆様に決めていただくというのはどうでしょうか? >>670
やめちゃイヤ!ってちはるさんかわいいなw
>ふと思ったんですが、これの次にシャララ隊長とベリィベリー編を出すか、百合子さんソロ活動編を出すか、
それぞれ頭だけ出してみて皆様に決めていただくというのはどうでしょうか?
面白いと思います
関連スレの人達にも周知してみましょうか 今週もよろしくお願いします。
-----
育代さんが唇を放したときには少し声が出てしまった。
この声、何だったんだろう?
驚きの声だったのか、もっと求めていて知らず知らずに出てしまった声なのか。
そんな声に気付いたのか気付いていないのかわからないけど、育代さんはキスの範囲を広げていった。
首筋というか、耳の後ろというか…そのぐらいのところに口づけて、さらにその微妙な舌使いで刺激する。
「あぁぁぅ…」
そう、そういうところに弱いの、私は。
勇一はもちろんそんな細かいところは知らなかったし、世の中の男性でそんな細かい愛撫ポイントを知っていて、
気を配れる人はほとんどいないと思う。
首筋周りから始まって、鎖骨周辺、腕、脇腹、太もも…男性にはまず愛撫してもらえないようなそんな微妙なポイントを
育代さんの唇はすごく良くとらえてくれた。
特に足の指の間を愛撫してもらったときはすごかった。普段お風呂に入ったりしたときには当然自分で洗うところだから、
そんなところに快感ポイントがあるなんて自分でも想像もしたことがなかった。
「ああぁっ…あっ…あああ…」
いつの間にか私は自分でも気がつかないうちにずいぶん大きな声を上げていた。
ここまでされても、育代さんがまだ触っていないところがある。
男性なら真っ先に触りに来るであろう、性的にシンボリックなパーツ。
まず最初に育代さんは胸の方に指を滑らせてきた。
「ちはるさんって、着痩せするタイプなのね。直接胸を見たときに大きくてびっくりしちゃった」
「そんなびっくりするほど大きくはないと思うんだけど…」
「そして乳輪が色が薄くて大きめなのね。なんだか海外の巨乳さんみたい」
「そんなに気になるのかな…」
「ううん。そうじゃないの。ただ、いまこうしているだけでも乳輪が少し色が濃くなって縮こまっているのね。
これって感じてるサインよね。こういうサインを男性は喜ぶみたいよ。勇一さんもそうだったんじゃない?」
育代さんは乳輪の周りにくるくると指で円を描いた。
もう焦らされて待てない。早く触って欲しい。
「うう…」
私は知らないうちに小さなうめき声を上げていた。
それを聞いてか、育代さんは私の「点」を指で軽くつついた。
「ひゃぁっ!」
自分でもびっくりするほどの声が出てしまった。
育代さんってこんなにテクニシャンだったの?
なんだか、ちょっと怖い。
-----
このところ何か忙しいです…。 今週もよろしくお願いします。
-----
「じゃあ、吸うわね」
育代さんはそう言うと私の「点」を口に含んだ。
「あぁっ!あぁ…」
子供を産んだ経験のある女性なら心当たりがあると思うけど、赤ちゃんが吸う力ってすごく強い。
だから「点」の根元が裂けちゃって痛い思いをしたことのある女性は多いと思う。
そんなに強い吸引力を持つのは赤ちゃんの時だけだそうだから、
大人に吸われても大丈夫だというのは頭ではわかってる。
だけど赤ちゃんに1時間、2時間とかそういう時間ごとに裂けたところを吸われるのはすごく痛い。
だから吸われることにトラウマがある人も多いと思うんだけど、
育代さんが事前に十分愛撫してくれたおかげで、
そんなトラウマはどこかに飛んでいっていた。
唇と舌を相変わらず上手く使って胸をとっても気持ちよくさせてくれている。
えっ!? もしかして私、これだけで果てちゃう?
「あああっ!! あっ! あぁぁ…」
まさか、胸だけで…。
「ちはるさん、もしかしてイッちゃった?」
「……」
私は素直に「イッた」なんて言えなかった。
だって、胸だけでイッたなんて、なんかすごく淫らなことに思えたから。
「かわいいわ…ちはるさん…」
「恥ずかしい…」
「でも、まだ時間もあるし、やらなきゃいけないこともあるわよね?」
「それって…」
育代さんは今度は体をピッタリと密着させて胸への愛撫を再開した。
一回はイッたことによって私の全身はとっても敏感になっている。
育代さんの体が密着しているところ全部が感じているような、とんでもない快感。
育代さんの肌は、やよいみたいなティーンエイジャーのはち切れるような弾力はないけれど、
とてもしっとりしていて柔らかい弾力がある。
吸い付くようでいて、それでいてスベスベ。そしてなんだか良い香りもする。
何だろう…この感覚覚えがあるような気がする…あっ!
「生八つ橋…」
私は思わず口に出して言ってしまった。
-----
長いですね…。
今日は寝不足なのでもう寝ます…。 TikTok LiteでPayPayやAmazonギフトなどに交換可能な3000円分+2500円分のポイントをプレゼント中!
※既存TikTokユーザーの方はTikTokアプリからログアウトしてアンインストールすれば参加できる可能性があります
1.SIMの入ったスマホ・タブレットを用意する。
2.以下のTikTok Litのサイトからアプリをダウンロード(ダウンロードだけでまだ起動しない)
https://lite.tiktok.com/t/ZSYyoD6MD
3.ダウンロード完了後、もう一度上記アドレスのリンクからアプリを起動
4.アプリ内でTikTok未使用の電話番号かメールアドレスを使用して登録。
5.10日間連続チェックインで合計で5500円分のポイントゲット
ポイントはPayPayやAmazonギフト券に交換可能!
家族・友人に紹介したり通常タスクをこなせば更にポイントを追加で獲得できます。
人数制限があるのでお早めに! ちはるさんの謎の独り言、続きです。
-----
「何? いきなり? このタイミングで食べたくなったの?」
「いやぁ、恥ずかしい! 何で口に出ちゃったんだろう?
食べたくなったわけじゃなくて、育代さんの肌がしっとりしていて柔らかくて弾力があって…って
何かに似た感触だなと思ったら口に出ちゃったの」
「それが生八つ橋?」
「そう。二つ折りにして中に餡が入っている方じゃなくて、
四角いまま箱の中に入ってる生八つ橋…見たことない?」
「本当の生八つ橋ってことね」
「箱に入ったあれを触ったら、しっとりしてるけどスベスベで、
柔らかさと弾力があって…そんな感じしない?だから育代さんの肌みたいだなって…」
「いきなり生八つ橋のことを言われたのにはびっくりしたけど、
褒めてもらっていることには間違いなさそうね。じゃあ、続けるわね」
育代さんはそう言って私の体を愛撫し続けて…そして今となっては自分以外誰も触らないところを…舐めた。
「きゃあああん!」
我ながらすごい声が出てしまった。なんだかすごく恥ずかしい。だけどすごく気持ちいい。
声を出しても育代さんは舐めるのを止めない。さっき私の舌を出させた絶妙な舌使いで、
私の大事な部分をこれでもかという程愛撫する。
-----
ちょい短い感じもしますが区切りの関係で今日はここまでにさせて下さい。
書くのに時間がかかった分いい要素が入り込んでラストが当初予定よりウルトラハッピーになりました。 >>680
育代さんの全身リップ気持ち良さそうです… 遅くなりました。よろしくお願いいたします。
-----
そんなことをされながらずっと目を閉じていたんだけど、ふと愛撫が止んだときに目を開けると、
すぐそこに育代さんの大事な部分があった。
まるで私が目を開けることを予め知っていたみたいな絶妙なタイミングで、
育代さんはたまらなく色っぽい腰使いで愛撫をおねだりした。
これが、あの凄腕の風俗嬢から…博司さん経由で…学んだ腰使いなんだ…
私も育代さんと同じで、若いころに女友達とノリでキスしてしまったぐらいのことはある。
だけどさすがに女同士でシックスナインをしたことなんてない。
それでもなぜか、私はそこを舐めたくて舐めたくてたまらない。
ふたりとも何も言わないまま、ピチャピチャと音だけ立てて時間が過ぎていく。
その間にも私は小さい絶頂を何回か迎えたし、育代さんも同じみたいだった。
「ちょっとほっこりしたわね」
育代さんがそう言ってきたので私は答えた。
「ちょっとどころか…私はもう大満足」
「あら、だめよ。まだメインイベントがあるじゃない?」
「メインイベント?」
そう言うと育代さんはカバンからおもちゃを取り出した。
「これがまだでしょ?ちはるさんのアソコはもう受け入れ準備完了っていう感じよ」
「おもちゃのことはわかってはいたけど…本当に持って来てたのね?」
「だって、今日ここで会う目的ってそれでしょ?」
「そうだけど…なんだか怖い」
「怖い?何が?」
-----
区切りづらい部分ですのでなんだか中途半端ですが今日はこれで。 こんにちは。七夕ですね。
-----
「何だかわからないけど…いまの自分を客観的に見るとすごく淫らな女だろうなと思っちゃって、
抜け出せなくなっていきそうと言うか…そうじゃなくて…
私をそんなふうに変えちゃう育代さんが、すごく怖いような気がする」
「ふぅん…ねえ、こっちからも言っていい?」
「何?」
「似たようなこと、初体験の時にも初絶頂のときにも言ったでしょ?」
「え…まぁ、言われてみれば…」
「ちはるさんはね、勇一さんが亡くなってそれからずっとひとりでいた結果
バージンまで逆戻りしたのよ。でも、人間の生きる目的ってたったひとつ挙げると
すればやっぱり"性"だと思うのよね。勇一さんを失ったちはるさんでもそれは同じ。
少しでも前に進んでいかないと幸福をひとつ失っていくと思うの。
前にも言ったけど勇一さんを失ってから他の男性に靡かなかったちはるさんは素晴らしいと思う。
だけどここは勇気を持って私に頂戴。ちはるさんのセカンドバージンを」
「うん…」
「ありがとう。男性に靡かない貞女のちはるさんってすごく素敵。
ねえ、男性とするときにはどういう体位が一番好き?」
「え…」
「あ、これじゃ答えにくいかしらね。じゃあ、前からと後ろからだったらどっちが好き?」
「え…と、あの、前から…」
「もしかして、前も後ろもあんまり好きじゃなかった感じ?」
「いや、普段は前からしてたから…」
「実は上に乗って一気に突っ走るのが好き? それだったらこのおもちゃじゃ再現は難しいわ」
「それは、上に乗ったことがないわけじゃないけど…」
「もっとアクロバティックな体位が好きなら言ってくれてもいいのよ? 再現できる限り再現するから」
「じゃあ…えっと…前から…と、後ろからの組み合わせで…」
「じゃあ、前から、後ろから、前からで終わりっていう感じにしましょうか」
-----
もうだいぶ前ですが、ストーリー自体は完成しています。
どういう文章にするかは、書きながら悪ノリして決めていくのでまだ決めてません。
次に何を出すかも、ドロドロの百合子さんか、シャララお姉さんに手ほどきされる初っ子ベリベリちゃんか、
どっちも面白そうで迷います。 >>684
乙乙です
なんか人生観にも通ずる深い話になってきましたね
続きも期待です 夏の入り口って感じの昨今ですが、季節の変わり目には眠気が耐えられません。さっき起きました。
-----
だめだわ。ちょっとやそっと反撃したところで育代さんの謎の力で絡め取られてしまう。
私なんかが太刀打ちできる相手じゃない。
「横になって脚を開いてくれる?」
セカンドバージンね。何とも上手く言ったものだわ。初体験の時と同じドキドキがある。
これから、これまで知らなかった世界に入っていくっていう緊張と期待。
「入るわね」
育代さんがそう言うと、育代さんのものが私の中に入ってきた。
もちろん育代さんのものじゃないことなんてわかってる。
だけど実際の感覚ではとても育代さんが手に持った工業製品が入ってきたなんていう感覚じゃない。
まさに育代さん自身が入ってきたという感覚しか頭の中にはない。
「きゅう…」
「あら、素敵な声が出るのね」
やっぱり私はそうなんだ。
中に入ってくる瞬間に喉が鳴るような声が出るって勇一もよく言っていた。
男性から見てかわいいポイントらしいんだけど、育代さんにとってはどうなんだろう。
正直、この部屋に入ってからの育代さんからは肉食レズの気配しかしないから
私にこんな声を出させて自分も興奮しているのかも。
「動くわね」
そう声がかかると中でおもちゃが動き始める。
「…!!!」
まるでアソコじゃなくて脳幹まで突き上げられてるみたいな快感が走る。
なに、これは一体何なの?
自分で握っているおもちゃ以外が入ってくるのは本当に久しぶりだから
その分もあるのかもしれないけど。
それを割り引いても育代さんのおもちゃ捌きはすごすぎる。
本当にこれが初めてなの?
女性だからなのか育代さん特有なのかそれはわからないけど、当たるところが的確すぎる。
私の快感ポイントを的確に捉えてくるし、私自身が知らなかった快感ポイントまで
育代さんが突き上げてきて脳みそをグチャグチャにかき回されてるみたい。
だめ…もう何も考えられなくなってきて…
-----
また寝ようかな… 月曜日は母の通院付き添いのため、明日から実家帰りします。
忘れないうちに今日出しておきますね。
-----
「後ろ向いてみましょうか」
育代さんがそう言ったことだけは微かに聞こえた。
私は考えるまでもなく四つん這いになった気がするんだけど、
体勢を変えるのに少し手を貸してもらったような気もする。
でもそんなこともうどうでもいい。
とにかく気持ちがいいんだもの。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
後ろからおもちゃを捌いてもらうと快感ポイントに別の角度から当たって
また別の快感が体の中を無茶苦茶に駆け回る。
快感の中、私はまた前からの体勢に変わっていたけど、いつどうやって
体勢が変わったのかなんてもう本当にわからない。
中全体がまるで焼けるように熱くなっていることを感じながら、
私の体の中を快感が完全制圧したのを感じた。
しばらくはその熱が徐々に収まっていくのをゆっくり感じていた。
「…どうだった?」
しばらくすると育代さんが声をかけてきたのはわかった。
「…気持ちよかった…」
「楽しんでもらえたかしら?」
「ええ、正直すごくよかった」
「ちはるさんの体がガクガクガクってなったから、多分終わったんだと思ってやめたんだけど、
不完全燃焼に終わってないかしら?」
「いやぁ、もう大満足…」
「ちはるさんってすごく綺麗に感じるのね。胸元までほんのり赤くなって本当に綺麗でかわいかった」
「え、そうなんだ…」
「それで、見て。乳輪がこんなにかわいく縮こまってるのよ。こんなにかわいく『感じてるサイン』を
出せる女性とできるって、男性の夢じゃないかしら。勇一さんはさぞかし楽しかったでしょうね」
「そうなのかな…」
「まあ、とりあえずお茶でも飲んで落ち着きましょ」
そう言って差し出されたカップを両手で受け取って、私は一気に飲み干してしまった。
だって体の熱が冷えていく感覚がそれはそれでまた気持ちよかったんですもの。
-----
こういうシーンは、切りどころに迷います。
短いかも知れませんが今日はこれで。 姫柊雪菜と暁零菜の母娘レズ
ラ・フォリアとポリフォニア母娘レズ
魔装学園H×Hは愛音と怜悧がラブルームでレズ
ステラ・ヴァーミリオンは人質の女達とレズ
saoのアスナはアバターすべて使ってアスナ同士でレズ >>687
育代さんのテクニシャンぶりが光りますね
次回も期待です 今週もよろしくお願いします。しかしいつまで続くんでしょうね。
-----
「ちはるさん?」
「え?」
「ちはるさんって結構声が大きくて、気持ちいいって口に出すタイプなのね。
びっくりしちゃったけど、そういうのが好きな男性には愛されそうね」
「え?私ってそんなに声大きくて…」
そこまで言って私は言葉を失った。
だって明らかに声が枯れてるんですもの。
そんなに育代さんがよかったってこと?
「いやぁ! 私ってそんなに絶叫型なの? こんなに声が枯れてちゃやよいに
なんて言い訳していいかわからない!」
「そうねえ…」
育代さんはそう言ってホテルのサービスメニューを見始めた。
「思いついちゃった。こういう郊外型の大型ラブホテルにはありがちなのよね」
何を思いついたんだろう? 育代さんは何だかリモコンをいくらか操作すると、マイクを持ちだしてきた。
「歌いましょう」
テレビにカラオケの映像と歌詞が映し出された。
激し目のシャウト系の歌ばかりが続いたけど、育代さんって意外とこういう趣味なの?
-----
今回も短いですが、切るタイミングがなかなかないということでお許し下さい。
…来週から2回分書き込みましょうか?
よろしくお願いいたします。 今週もよろしくお願いします。ちょっと最近忙しくてなかなか筆が進んでません。
-----
「はい、おしまい。ちはるさんは、たまには仕事を離れたいと思って、
私と落ち合ってカラオケを楽しみました。シャウト系の歌で盛り上がって声が枯れました。
やよいちゃんにはそう言っておけばいいと思うわよ」
「そんなので納得してもらえるかな…?」
「ウソじゃないでしょ。一部情報を隠しているだけで」
「なんか子供にウソを言ってるみたいで後ろめたい気もする…」
「大丈夫よ。子供というのは親が考えているよりはるかに大人。
ちはるさんだって正直薄々勘づいているでしょう? 中学生のやよいちゃんがまだ漠然とかも
知れないけど性について何かを感じ始めているってこと。親もひとりの人間として
性欲というものを持っていて、それがあるからこそ自分がこの世にいるんだ、
っていうことを、子供はいつの間にか学んでいくのよ。
やよいちゃんも一時は混乱するかも知れないけど、どうやってちはるさんがなるべく
やよいちゃんを傷つけないように発散しているかを知っていつか感謝する日が来ると思う」
「そういうものなのかな…」
「そういうものよ。なんなら私はうちのみゆきがそういう意識を持って
やよいちゃんとお互いに体の触りっこをしていてもいいと思ってるわ」
「なんか育代さんって、すごく肝っ玉の据わった育児カウンセラーみたいね」
「あら、そう? 肝っ玉って言ったらなおちゃんのところのご両親の方が
イメージに近い感じしない?」
「なんだかこういう話になると大体緑川さんの話になるわね」
「だって。どう考えてもあのご夫婦は仲良しの度が過ぎるわよ。
もしかしたらなおちゃんなんかお母さんのあの声を聞いたことがあるんじゃないかな」
「そう考えるとなおちゃんもいずれとも子さんみたいな肝っ玉母さんになるのかしらね」
ふたりで想像してちょっと笑い合った。 「さあ、そろそろお開きで帰りましょうか。美味しいご飯は母親の証よ」
「え、でも今日は私の方がされっぱなしで育代さんが全然いいことになってないと
思うんだけど…」
「いいのよ。今日はちはるさんの記念日だから。それに…」
「それに?」
「ここでちはるさんに預けておけば、次の話をしやすいでしょ?
次は私にいい思いをさせてね」
借りができちゃった。
本当に育代さんは易々と人の心を制圧していくなあ。
もうこの親にしてこの子ありとしか言えない。
私たちはタクシーを呼んで家の近くまで帰った。
一緒に晩ご飯の買い出しをして、それぞれに荷物を持って家に帰る。
「今日はありがとうね」
「いえ、私こそ本当にありがとう」
「また行きましょうね、カラオケ」
育代さんはそう言うと悪戯っぽくちょっと舌を出した。
やってることはかわいいけど、これよく考えたらすごいこと言ってるのよね。
策士なのか天然なのか、どっちにしても少し怖い。
でも体の中に澱んでいたムラムラをこんなにスッキリ片付けたのは本当に久しぶり。
たぶん、勇一がまだ元気だったころ以来だわ。
-----
1カキコ分ではどうしても書きたいことが入りきらないので今日は2カキコしてみました。
いかがでしょうか?
次回もよろしくお願いします。 >>692
乙です、二話分更新ありがとうございます
育代さんとちはるさんの会話が軽快で面白かったです
特に子供との向き合い方や人間の本能について真摯に語り合う場面が印象的でした
そして毎度のことながらなおちゃん家が引き合いに出されてるの笑いましたw 熱いですねえ…何年ぶりかでスイカを買ってしまいました。しかも丸々一個。
-----
「ママ、今日は何かいいことあったの?」
「え? どうして?」
「なんか楽しいことがあったみたいな嬉しそうな感じだから」
「え? やっぱり顔に出ちゃうかな。これ、会社の人には内緒ね。
今日は午後に半休を取って、みゆきちゃんのお母さんとお遊びしてきたの。
ウィンドウショッピングしたりスイーツ食べたり、
あとカラオケに行って激し目の歌を歌いまくってストレス発散してきちゃった」
「ああ、だから声がちょっと変なんだね」
「大きい声って、普段から出し慣れてないとたまに出すとこうなっちゃうのね。
でも本当にいいストレス発散になったわ。もしよかったら今度やよいも一緒に
行きましょうか、カラオケ」
「えぇ〜なんか恥ずかしいよう」
「気にすることないじゃない? 歌いたい歌をノリノリで歌うのが一番盛り上がるんだから、
アニソン特撮を歌いまくれるわよ」
「ん〜考えとく」
「ぜひ前向きにね」
私の心配は完全に杞憂だったな。
親子のちょっとした会話のネタになっちゃった。
今度、本当にやよいをカラオケに連れて行ってあげよう。
最初は恥ずかしがってもヒーローソングが流れ始めたら目の色が変わるのはわかりきっているもの。
はぁ、いい一日だったわ。
-----
2投稿分にしても中途半端なときは中途半端になりますね。 場面変わります。
-----
「ねえママ、今度の日曜日にみゆきちゃんと一緒に中央図書館に行っていい?」
やよいがそう聞いてきた。
「中央図書館に? 近くの図書館じゃダメなの?」
「うん、なんかね、みゆきちゃんが自分の国語力のなさを何とかしたいって思って、
いつもの絵本から童話にグレードアップして読んでみようと思ってるんだって。
それでせっかくだから本が沢山ある中央図書館に行ってみようかって。
知り合いのお父さんが童話作家で夢原こかまさんっていう人で、
その人の本が沢山あるから中央図書館まで行こうかって」
「ふ〜ん、そうなの。みゆきちゃんも頑張ってるのね。まあみゆきちゃんと一緒ならいいわよ。
でも、遠出になるからみゆきちゃんの家まで行ってママもみゆきちゃんのご両親に
ご挨拶するわね。それでいい?」
「うん! じゃあそうみゆきちゃんに言っとくね!」
「ところで、何時から何時ぐらいの予定?」
「う〜ん、10時に開館だからそれに合わせて行くとして、帰りは何時になるかちょっとわからない」
「お昼はどうするの?」
「そういえばどうしよう? 図書館の中でお弁当は食べられないし…」
「近くにあるお店に入るしかなさそうね。じゃあ当日お昼代と予備のお金を渡すわね」
-----
この辺からしばらく楽屋落ちが結構入りますので探してみて下さい。 連日うだるような暑さですが、今日はちょっとマシですね。このまま秋に入るのかな?今日もよろしくお願いします。
-----
というわけで今度の日曜日にまた育代さんと会う約束ができちゃった。
まあ、日曜日だからご主人もいらっしゃるでしょうし、普通にご挨拶して少しお話しして終わりかな。
「育代さん!」
「あ、ちはるさん。休日なのに朝早くから悪いわね」
私は育代さんと挨拶を交わしたけど、これはちょっと迂闊だったかも知れない。
「あれ? ママとみゆきちゃんのお母さんって名前で呼ぶほど仲がよかったの?」
やよいがそれに気がついた。
やよいは人との関係性というか距離というか、そういうものにセンシティブだからこそ
気がついたのかも知れない。
「そうよ。実はママがお仕事で紫乃丹百貨店に行ったときにみゆきちゃんのお母さんに出会ったの。
それでせっかくだからって言ってお茶してしばらく話したの。
それ以来すっかりお友達なの。ママがお仕事中にお友達とお茶してたなんてことは
会社の人には秘密ね」
みゆきちゃんの方はやよいとのお出かけにすっかり心浮き立っちゃって
私と育代さんの関係なんて眼中にないみたい。
みゆきちゃん本人がよく言ってるけど頭の中にはウルトラハッピーしかないのね。
「はい、これお財布。いまのお財布が古くなったらママが使おうと思って買っておいたものを
特別に貸してあげる。お金は入れてあるけど、カバンのどこに入れたか常に忘れないでね。
それから余計なことにお金は使わない。必ず守ること。いい?」
「うん、わかった」
「じゃあ、行ってらっしゃい」
育代さんも育代さんでみゆきちゃんに似たようなことを言って聞かせてたみたい。
中学2年生…大人びているようでいてやっぱり子供なのがこの年代だから心配にもなるけど、
少しずつ親から離れる訓練も必要よね。
育代さんに視線を移したら向こうもやっぱり同じようなことを考えてたみたいで、
目が合ってお互いに苦笑しちゃった。
「行ってきまーす!」
そう言うふたりの背中が見えなくなるまで育代さんとふたりで見送った。
-----
このあとの展開がおわかりの方もいらっしゃるでしょうが… 続きです。
-----
「ちはるさん。このあと何か用事はあるかしら?」
「いえ、特には…何かあるの?」
「ケーキ買いに行かない?」
「そんな…悪いわ、やよいを見送るためにここまで来ただけなのに」
「そうじゃなくて、私が食べたいの」
「そうなの?」
「ええ、実はね、うちの人は今日休日出勤なのよ。現在進行中のプロジェクトが
佳境なんですって。だから私は今日うちでひとりで過ごすのかなあと思ってたけど
せっかくちはるさんにここまで来てもらったんだからケーキを食べながらお茶してしばらく話せない?」
「それは構わないけど…」
「普通の日曜日の家事なんて、何時までに仕上げなきゃいけないっていうようなものでもないでしょ?
しばらくガールズトークしましょうよ」
「じゃあ、そうしちゃおうかな」
気がつけば私の声もずいぶんノリノリになっていた。
「決まりね。このまま行っちゃいましょう」
ケーキ屋さんに来たんだけど、育代さんってこういうときにすごく神妙な顔つきで
ケーキを選ぶんだなって思った。
好きなものに対しては没入しちゃうようなところがみゆきちゃんに遺伝したのかしら。
「私はこれがいい。かかってるチョコレートがつやつやしてきれい。
ワンポイントで添えられてるラズベリーの実もかわいい」
「これは本当に美味しそうね。でも育代さん、かかっているこれがチョコレートであるとは
限らないんじゃない?もしかしたら羊羹かも」
「え…もしそうだったら羊羹には悪いけどちょっとがっかりかも知れないわ」
「確認しておいた方がよくない?」
育代さんは視線を上げてパティシエさんに話しかけた。
「あの…」
「はい、どうされました?」
「この全体的に黒くてラズベリーの実が載ってるケーキはチョコレートがかけてあるんですよね?」
「はい、チョコレートです。羊羹ではございませんのでご安心下さい」
パティシエさんは話を聞いていたみたい。
私は思わず顔を反対に向けて吹き出しちゃった。
だってケーキ屋さんが羊羹を売るわけないじゃない?
こういうどこかズレたことを本気で口にしてしまうところもこの親にしてこの子あり、なのかしら。
-----
ある漫画2作からネタをいただいてます。お気づきの方はいらっしゃいますか? よつばと!にそんなくだりがあったような無かったような… なかなか涼しくありませんね。暑すぎて体調崩してます。
-----
「私はこのフルーツ盛りショートケーキにしよう。フルーツの色合いがすごくきれいでかわいい」
というわけでふたりともケーキを決めて、ちょっとラスクも買い込んで育代さんの家に向かった。
「何飲みましょうか? ちはるさんは何がいい?」
「そうねえ…そもそも何があるの?」
「紅茶…日本茶に、中国茶も少し。あ、あと種類は少ないけどハーブティーも」
「そんなにいろいろ取りそろえてるの?」
「そう。まあ私の趣味みたいなものかしら。こういうものをいろいろ味わうのが好きなの。
私のささやかな贅沢。かわいいものでしょ?」
「へえ…なかなかいい趣味なのね。そうなると逆にひとつ疑問があるんだけど聞いていい?」
「何?」
「なんでコーヒーがないの?」
「あら、ちはるさんコーヒーが好きだった?」
「いえ、そうじゃなくて単純に考えて揃えるとすれば日本茶、紅茶、コーヒーからじゃない?」
「それはねえ…コーヒーって上手く淹れるのがすごく難しいのよ」
「難しい? どういう風に?」
「まず、インスタントコーヒーは論外でしょ? ミルした状態で売られているコーヒー豆も
美味しくないのよ。なぜかと言うとコーヒーはミルした瞬間からあっという間に不味くなっていくの。
理想的には、飲む直前にローストしてミルするのがいいんだけど、そこまでできないにしても
ローストした状態で厳重にパックして専用の冷蔵庫で保存して、飲む直前に飲む分だけミルするの。
そうでないとコーヒーの本当の味は出てこないのよ。正直、そこまでやるには専業主婦としては
贅沢に過ぎるでしょ?」
「へえ…ということは、育代さんは相当美味しいコーヒーを飲んだことがあるのね?」
-----
実はいろんなお茶を飲むのは私自身の趣味でもあります。 私の家は古くて断熱性能が悪いので、エアコン入れても涼しいなと思えるのは夜だけです。
-----
「ちはるさんも多分知ってると思うんだけど、商店街にコーヒー豆を売ってる店があるのよ。
あんまり目立たない店だから気にしてない人も多いと思うけど。
でも実はあの店はすごい店よ。店主さんがコロンビア出身でね。コロンビアって結構大きな
コーヒー豆の産地なのよ。正直あまり日本語が上手くないけど、そんなこと何とかなるなる!
それで結局行きつけになっちゃった。有料で試飲もさせてくれるから、いつか一緒に行きましょう」
やっぱり、誰とでも仲良くなる達人だわ。みゆきちゃんに遺伝したのね。
「というわけなんだけど、何がいい?」
「やっぱりケーキだから…紅茶かしら」
「紅茶ね。いまあるのはセイロン、ダージリン、レディグレイだけどどれがいい?」
「そう言われても詳しくは違いがわからないわ」
「そうねえ…多分、日本人が"紅茶の味"と言われてまず思い浮かべるかなっていうのはセイロン。ダージリンは少し渋みがあって、ちょっと中国茶に似た味。
レディグレイはフレーバーティーで、矢車菊の花が入っていたりするから華やかな香りがするわ。ただ、花の香りがするっていうことは香水を飲んでる
みたいっていうことで苦手な人は苦手ね」
「じゃあ…思い切ってレディグレイ!」
「わかったわ。じゃあ淹れるわね」
育代さんはそう言ってレディグレイを淹れ始めた。
ずいぶんと慣れた手つき。
正直言って羨ましいなあ…いろんなお茶を楽しむぐらいは大した贅沢ではないんだろうけど、お金の問題よりもお茶を美味しく淹れる技術とか、必ずしも
なきゃいけないわけじゃない家事を身につける余裕がある専業主婦が羨ましい。
やよいを学校に行かせて、家庭においても身につけておかなければいけないことを教えて、そしてやよいと私の生活費を稼いで、そういうことをやってたら
家事なんて本当に最低限のことしかできないもんなあ…
そうして、目の前にレディグレイの入ったティーカップが置かれた。
なんていい香りのお茶なんだろう…
-----
寝苦しい夜には眠剤ぶち込んで無理矢理寝るというか気絶してる毎日です。
皆様も体調には十分ご注意下さい。 季節が変わる時期がやってきました。持病のせいでなかなかエンジンがかかりません。
-----
「すごくいい香りね」
「あら、ちはるさんには合ったみたいね。良かった」
「レディ、っていうことは女性の名前なの?」
「残念ながら、レディグレイっていう実在の人物はいないの。
このお茶の元になったアールグレイっていうお茶は実在の人物の名前なんだけど」
「アールグレイ?」
「直訳するとグレイ伯爵ね。これはイギリスに実在する爵位でグレイ伯爵何世っていって
代々引き継がれてる名前なの」
「へえ…なんか高貴でいいわね」
「でもね、アールグレイって謎のお茶なのよ。お茶の名前になったアールグレイが
どのアールグレイなのかわかってないし、そのアールグレイのためにお茶を
ブレンドした人が誰かもわかってないの」
「不思議なのね」
「アールグレイの元祖もトワイニングとジャクソンっていう会社が争っててね。
まあ、結局ジャクソンがトワイニングに吸収合併されるっていう形で
トワイニングのものっていうことになったんだけど。
それでトワイニングが権利者になったんだけど、それでできたのがアールグレイに
さらにフレーバーを足したレディグレイっていうわけね。訳すとグレイ伯爵夫人かしら」
「へえ…それでも、伯爵とその夫人の名前が紅茶になってるって何だか素敵ね」
そんな話から、貴族生活への憧れ、イケメン俳優の話、お菓子の話…
いろんな話をしたけど…だんだんそっち方面の話になっていくわよね。
「ねえ…ちはるさん?」
「なあに?」
「うちの人がいまプロジェクトで一杯一杯っていう話はしたじゃない?」
「そう言っていたわね」
「だから…今ちょっと寂しくてね…」
「もしかして…?」
「そう、今日は私を喜ばせてもらえないかなぁ、って…」
あっちの話よね、こういうことは…
それにしても育代さんの眼差しは可愛くてそれでいて色っぽくて何だかずるいぐらい。
「ええ…」
誘われて「喜んで!」なんて即答できるほど私も好きものじゃないし…
だけど私だってそういうことをしたいっていう気持ちもあるし…
-----
もうだいたいこの後の展開が読めるかと思いますが…。 続きです。
-----
「あの…」
このとき私はそう口にしたけど、何が言いたかったってことがあったわけじゃない。
何かを口にすれば何か状況が変わるんじゃないかって思ったんだけど、
育代さんの可愛くて色っぽい瞳は変わらずにあざとくこっちを見つめてる。
「…しましょうか」
結局私は押し負けてしまった。
でも嫌だったわけじゃない。そっちのことについて私も当たり前に
関心を持ってるって事は多分育代さんが一番良くわかってる。
「良かったぁ!」
育代さんはそう言って小躍りした。
ああもう本当に可愛いなあ!
これで本当に中学生の子持ち主婦なの?
「でも、どこでするの?」
「え? うちでいいじゃない?」
「ええぇ!? ウソでしょ!?」
まさかまさかだわ。
育代さんと博司さんが普段愛を育んでいる場所でしようって言うの?
本当にまさかだったけど、それからはベッドルームに移って、お互いに服を脱がせあった。
脱いだ服は敢えて脱ぎ散らかしておいた。
その方が何だかイケナイ情事っていう感じがして萌えるじゃない?
それからふたりでバスルームに行って…さすがにホテルのお風呂ほど広くはない。
だからふたりでシャワーをかけあったあとソープをのばして、抱き合うように洗い合った。
それはそれでいかにも「生活の中での"ちょっとイケナイこと"」感があって何だかお互いに盛り上がった。
だって、他人の体を隅々まで洗う事って、滅多にないじゃない?
女性の身体は…ソープ越しにもわかるぐらいにツルツルしてて柔らかい。
お互いに、相手の手が敏感ポイントの上を滑るときには小さい吐息が漏れる。
自分の吐息、そして育代さんの吐息が交錯する。
それがまるで会話のように囁きあい、色っぽい言葉を交わすよりもっともっと気分を盛り立てていく。
バスルームの中だけで私は小さい絶頂を何度か迎えた。
それは多分、育代さんも同じだったんじゃないかな。
-----
なかなかちょうどいいところで切れませんね。 【新しい日本】
性産業という災いを終わらせ新しい日本にすること。これが神の日本に対しての御言葉です。天照大御神信仰を終わりにさせイエスキリストを日本の新しい神とさせなさい。 遅れましてすみません。体調ガタガタです。
-----
「あの…やっぱり一応聞いておきたいんだけど、やっぱり育代さんご夫婦のベッドルームを使うのよね?」
「そうよ。今日はうちの人も多分夜になるまで帰ってこないし、やよいちゃんとみゆきも夕方までは
戻らないでしょう」
「家でするときには、博司さんとするベッドルームよね? 大丈夫なの?」
「多分ね」
「本当に?」
「男性を引っ張り込んだら多分うちの人も気付くと思うのよ。でも娘のクラスメイトのお母さんが相手だなんて、
さすがに疑うターゲットから外れるでしょう」
「…前から結構思ってたことなんだけど、言っていい?」
「何?」
「育代さんって、結構悪女よね」
「そういう部分もないと、人生つまらないでしょ?」
「…そうね」
今日は私がタチになる日。
だから、思い切って攻めなきゃ。
育代さんがドアを閉めるために壁際に歩いたところを見計らって、私は生まれて初めて「壁ドン」をしてみた。
「…育代さん?」
「…何?」
「この小悪魔」
「そんな…」
「悪女」
「私そんなに悪いかな…」
「…教えて頂戴。悪女になるハウツーを」
「いいの?」
「専業主婦の育代さんにはわからないかも知れないけど、私会社では一応部下も抱える身なのよ」
「…そうね、正直私にはわからない部分だわ」
「つまり、部下の子に手を出すことだってその気になればできるってこと」
「悪い企みね」
「そう、今日は育代さんから悪いところをもらって帰るわ」
-----
続きます。 続きです。
-----
そう言って軽く唇を重ねたら、ふたりはベッドに横たわることになった。
私が押し倒したのか、育代さんが私を引っ張って横たわったのか、どっちとも言えない。
多分両方事実なんだと思う。
しばらくの間は、私は何していいかわからなかったから、ただひたすらに唇を重ねては離していた。
そうしたらさりげなく育代さんが私の手を取って自分の肌の上に滑らせた。
そうだった。育代さんにいいようにやられてしまった前回は、肌の上を撫でられただけで
気持ちよくされちゃったんだった。
そう、やり返せばいいのよ、同じことを。
私は育代さんの生八つ橋肌に優しく、触れるか触れないかの感覚で手を滑らせた。
「はぁん…ふぅ…ふぅん…」
育代さんも声を上げ始めた。
そして早く触って欲しいとばかりに胸のてっぺんの方を私の手の方に向けるように身をよじる。
やっぱり積極的ね、育代さん。
「育代さんってちょっと鼻にかかった声を出すのね。可愛いわ」
そんな声をかけてみる。
「え? そうなの? 自分で意識したことも言われたこともなかった…」
「それで感じるとちょっと笑顔になるのね。なんだか海外のそういう女優さんみたいだわ」
「そう思うっていうことは、ちはるさんは海外もののそういう動画を見たことがあるのね?」
「そりゃあ、私だって興味はあるもの」
「海外もの好き?」
「う〜ん、男優の男性自身が大きいところは魅力だけど、情緒はやっぱり国内ものの方があるわね。
でも育代さんも見たことがあるってことね?」
「そりゃあ…やっぱり、ね? 人類永遠のテーマだし…」
「じゃあ、永遠のテーマを追い求めてディープモードに入りましょうか」
そう言って私は肘を支えにして育代さんに覆い被さる。
きめの細やかさまでわかるほど目前に迫る育代さんの柔らかい肌。
ここでキスをするんだったかしら…
私は育代さんの唇に軽く自分の唇を重ねた。 すみません、なにかご操作したみたいなんですけど、よくわからないうちに送信してしまいました。
遅くなったのは体調が理由です。
次の土日ぐらいにまた続きが書ければいいなと思ってます。 乙乙です
みゆやよが図書館に行くくだりから一気読みしました
育代さんの小悪魔っぷりが可愛いです
また、紅茶やコーヒーに関する雑学がさりげなく挿入されているのが、物語を引き立てていますね
私自身も思わず美味しい紅茶をじっくり味わいたい気持ちになりました 遅くなりました!
-----
「ふぅん…」
育代さんは軽く唇を重ねるだけで少し気持ちが良くなるのか、
声とも言えないような、吐息と表現するにははっきりしすぎている何ものかを発する。
それからは気が済むまで唇を重ねて、重ねて…気分がだんだん盛り上がっていく。
だから私はオリジナル技を混ぜてみた。
「ねえ、育代さん?」
「ここまででいい?」
「意地悪言わないで…いいわけないじゃない…」
「じゃあ欲しい気持ちを口に出して伝えてくれる?」
「え…」
「今さら清純ぶってもダメよ。育代さんが好き者だってことはもうちゃんとわかってるんだから」
「じゃあ、もっと、もっともっと欲しい…」
「最初からそう言えばいいのよ」
え? なに? この私のしてることってもしかして言葉責めっていうやつ?
私って実はSっ気あるの?
とりあえず私は育代さんにされたことを思い出しながら、
とりあえず育代さんに唇を割らせて舌を求めてみようかしら。
育代さんのしたことを参考に。
そう、唇が重なる直前に舌の先でちょっと唇の間を求める。
「ん…」
そうよね、そもそも育代さんが私にやってきたことだもの。
何をどうやったら相手が昂ぶってくるのかは育代さんの方がよく知っている。
私が育代さんにされたときよりも若干早まわし気味で私たちは舌を求め合った。
「ふ…ふ…」
これは声じゃない。なんかこう表現しちゃうと身も蓋もないって感じもするけど、鼻息。
人間の…アラフォー女がこんなはっきりした鼻息を荒く発することができるなんて、ちょっと信じられない。
まるで大型犬が思いっきり走り回った後みたい。
育代さんは、私と同じ気持ちなのかな?
興奮しているせいかもしれないけど、口の中がアソコの中みたいに敏感になって、
舌を絡め合ってるだけで気持ちがいい。
-----
いよいよ始まります。 続きです。
-----
でも…
「あっ…」
口を離すと育代さんが声を上げた。
前にご休憩に入ったとき立場が逆で同じことがあったけど、
だからこそ私はあの時声が出た理由がわかった気がする。
さて、これからは育代さんの方を喜ばせてあげなきゃいけないのよね。
全身リップから始めるのよね。
「はぁん…ぁあ…」
育代さんが声を上げるのがすごく嬉しい。
「育代さんの鼻にかかった甘い声って本当に可愛いわ」
「え…うちの人にもそんなこと言われたことないな…」
「もう少し聞かせてね。その鼻にかかった可愛らしい声」
可愛らしい声を聞きながら彼女の体を手と唇で愛し続けた。
そろそろおもちゃに移りたい頃合いだけど、私が持っているわけじゃないのよね…
「おもちゃはあるのよね?」
「あるけど…」
さっきちょっとSっ気を出して楽しかったことを思い出して、敢えて冷たく言い放ってみた。
「おもちゃを出しなさい」
育代さんはちょっと体をヒクッとさせた。
このヒクッていう痙攣のような動きはなんだったんだろう?
イヤだったのか、あるいはそうではないのか…
でも、クローゼットに向かって四つん這いで向かっている育代さんのことを背後から見ていて、私は確信を持った。
私の言い方が響いたのか、おもちゃという言葉に反応したのかはわからないけど、軽い快感が走ったんだわ。
だって、こっちを向いてる育代さんのアソコが、濡れてテラテラといやらしく光っているんだもの。
-----
実は最近忙しくていろいろ時間がありません。
でも時間見つけて書こうと思います。
よろしくお願いいたします。 今週もよろしくお願い致します。
-----
「はい、おもちゃをこっちに渡して。それからベッドの上で向こうを向いて」
私はわざと事務的な風を装ってそう言った。
でも、実は私ももう蜜でトロトロだった。
四つん這いになった育代さんのお尻が、いま目の前にある。
多分、おもちゃが挿入ってくるのを待ってるんだろうな。
でも、すぐには挿入れてあげない。
私は、四つん這いになっていることによってとてもとても舐めやすくなっているそこを舐めた。
「はぁん…」
育代さんの鼻にかかった吐息がそれだけで漏れる。
しばらくこのまま可愛い声を聞かせて貰おうかしら。
「はぁぁぁぁぁん、はぁぁぁん…」
育代さんって高まっていくと吐息が長くなって少しずつ高い声になっていくのね。
なんだか私もゾクゾクして来ちゃった…
「挿入るわね」
私はここでは優しく声をかけた。
だって、一番繊細な瞬間だから…やっぱりね?
「ひゅぅぅぅ…」
バックからおもちゃを挿入れてあげると鼻にかかった声が2オクターブぐらい
上がったみたいに思った。
そのままおもちゃを動かしてあげると、なんて言うのかな…
声が裏返って篠笛みたいなヒュー、ヒューっていうような声になる。
「どう?」
「いいぃ! すごくいい…!」
そう言えば、育代さんはいまどんな表情をしているのかしら?
さっきの快感の時の笑顔を思い出すと、実際に突かれてるときの表情を見たくなってきちゃった。
「前から行きましょうか」
「うん…」
ああ、やっぱり気持ちよさを楽しんでいるようなニコニコ顔で感じるタイプなのね。
動かし続けると、育代さんの声はどんどん高くなって最後は
「ひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
本当に祭り囃子の篠笛がクライマックスを迎えた時みたいな長い長い音を響かせて果ててしまった。
「どうだった?」
「うん…すごくよかった…」
-----
続きます。 続きです。
-----
育代さんは紅潮した顔で満面の笑みを作って言った。そしてこう続ける。
「やっぱり女同士だとポイントがよく分かっていいわねぇ」
やっぱり女同士だとこういう結論になるのかしらね?
「ちはるさんも攻めてて気持ちよくなかった?」
「うん…ちょっとよかった」
「いいわねぇ、女同士っていうのも。困った事態に発展する可能性もほとんどないし」
確かに、私もまるで育代さんの快感にシンクロするように頭の中が熱くなるような快感を感じていた。
「育代さんってイクときに乳輪ごと少し尖るのね。それはもうはっきりと」
「え…そんなことも言われたことないかも」
「なんて言うのかな…ゆるゆると上がっていって、そこから急にグーッと急上昇するときに
それにつれて乳輪ごと持ち上がる感じ」
「自分の体のことだけど、初めて知ったかも…」
「感じてるサインなんだからご主人には嬉しいことなんじゃない?」
「うん…でもちょっと待って」
「何?」
「ちはるさん、正直に言って、勇一さんがご存命の時に"よかった振り"をしたことなかった?」
「ん…正直、あるかも…」
「そうよね、世の中の女性には結構多いんですって。大してよかったわけではないけど
男性をガッカリさせないためによかった振りをすること」
「あ…やっぱりそうなんだ…」
「と言うことはよ、私がうちの人とするときには、
私が演技をしてもうちの人にはウソかホントかはっきりわかってたってことになるの?」
「あんまり考えたくないことではあるけど、残念ながらそういうことになりそうね」
「え…なんだか努力が泡と消えた気分だわ…」
そんな会話を育代さんと交わしながら、私は身を少し捩らせていた。
-----
我ながら、長くなってますねえ…。 酷い倦怠感です。夏バテってやつなんでしょうかね…。自律神経失調症持ちなのでキツい季節です。
-----
「ちはるさん、どうかした?」
「うん…育代さんを攻めててそれなりに気持ちはよかったんだけど、正直完全燃焼じゃないかなって…」
「つまり、完全燃焼したい?」
「そう言っちゃっていいのかな…?」
「躊躇う必要なんてないのよ、ちはるさん。まだまだやっぱりお堅いわね」
「じゃあ、やっぱりしたい」
「それなら、猿と同じことしてみない?」
「猿?」
「覚えてないかしらね。前回ご休憩に入ったときに猿はメス同士で欲求を発散するって話したでしょ?」
「ああ…なんかしてたかも」
「それをやってみましょうよ、っていう話」
「ええ…それをするの?」
「ちはるさん、戸惑っている振りをしても、目が輝いてるから興味ありありなのが丸わかりよ」
「…プフッ」
「どうしたの、ちはるさん?」
私は笑いながら答えた。
「やっぱり、根本的な欲求っていうものには逆らえないものなんだなって思っちゃって。
やってみましょう、それ」
「イェーイ!」
こういう素直な反応っていうのが、なんかずるいぐらい可愛らしいのよね、育代さんって。
「でも、具体的にどうするの?」
「う〜ん、私もやったことないし…」
「多分、世の中の女性のほとんどはやったことないと思うわよ」
「動画で見る限り…」
「やっぱり、育代さんは女性同士のそういう動画見てるのね?」
「あ、バレた」
「以前言ってたものね。専業主婦は暇なようで忙しいし忙しいようで暇だって」
「いやいやいや、主婦の仕事って機械が動き終わるのを待ってるだけの時間って結構あるでしょ?
そういう時間なのよ?」
「まあそれはいいから、とりあえずやってみましょうよ」
「大体仰向けで脚を交差しあうか、腕で体を支えて脚を絡め合うかよね」
「せっかくだから顔を見ながらしたいし…体を支えてやりましょうか」
「じゃあ、お互いに体を右に捩りましょうか?」
「それで近づいて…」
-----
続きます。 続きです。
-----
やってみるとわかったけど、こういうのって意外と動画とは違うものなのね。
レズ動画なんてネットの至る所に転がってるけど、まさかああいうのにも演技指導とかあったりするのかしら。
まさかとは思うけど感じるところまで全部演技なんだったとしたらちょっと幻滅だわ。
「ん〜」
なかなか上手く噛み合わないことにちょっと苛立ちも感じてしまう。
「あっ」
いちばん敏感なところが触れ合った感覚に軽い快感を覚えた直後だった。
なんて言うか、組み立て式のキッチンウェアとかを組み立てているときに、
なかなか嵌まらないことに苛立っていたら何かちょっとしたきっかけでスコンと嵌まる感じ。
あんな感じでお互いのアソコがカチッと嵌まった。
「……!」
想像もしてなかった快感だった。
ガッガガッガガッ。音にするならそんな感じ。下腹部が、骨盤が、快感を求めて勝手に動き始める。
一定のテンポで動いてくれるならまだ心の中で準備ができるから普通に快感を感じてそれで済むんだろうと思う。
だけど、下半身が勝手に動くその動きはまるで予想もできない不規則なリズムなのよ。
だから快感の波は常に私の意識の隙を突くように脳天まで届いてしまう。
ちょっと、何これ? 全く私には理解できない。
頭のてっぺんまで貫くような快感の雷に打たれているみたい。
そしてたぶんいま私は広い広い野原みたいなところにいて、
雷が自分のところに落ちてこないように身を隠せる場所すらないんだわ。
体力が尽きるまで打たれ続けて…
…なんだか、世界が真っ白になった。
「はぁ…はぁ…」
ずいぶん長い時間、白い世界を揺蕩っていたような気がする。
気分が少し平常を取り戻してきたときに、まず思いついたのは育代さんのことだった。
ふと見ると、育代さんが真っ赤な顔をしていて、よく見たら涙を一粒流していた。
「育代さん…顔が真っ赤よ…それになんで泣いてるの?」
「ちはるさん、そう言ってるちはるさんも全く言葉どおりの状態よ」
-----
ここから話は結構二転三転します。 仕事ですが休憩がてら書き込んでおくとします。
-----
そう言い合ったあと、やっぱり頭の中がまだ冷静を取り戻していなかったので、
どちらも何も言わなかった。
私から言葉を切り出したのは、私の方から言い出した責任感からだったかも知れない。
「す…すごかったわね…」
「もう…気持ちよかった…」
息がまだ整いきっていないうちに、やっぱり私の方から状況に気付きはじめた。
「もしかして、もう結構みゆきちゃんとやよいが帰ってきても不思議じゃない時間になってたりしない?」
「あ! それ大変だわ!」
時計を見ると、まあまだ大丈夫だろうけどあのふたりが早めに切り上げてたらわからない。
私も育代さんも大慌てでメイクを整えた。
私は持ってきてないものに関しては育代さんのものを借りた。
よく見たら微妙にいつものメイクと違っちゃうのはどうしようもないけど、気付かれないかしら?
「よく考えたら、みゆきちゃんとやよいにどういう風に帰ってくるのか聞いていないけど、
あのふたりって帰りは各々の家に帰ってくるのかしら?
それとも朝はこの家から出かけてるからまずここへ帰ってくるかしら?
私は帰った方がいいのかどうか…」
「う〜ん、ちはるさんがいまから帰っても、家事が全く進んでないのは不自然でしょうから、
いっそのこと私たちはこの家で話し込んじゃったことにしちゃった方がいいのかも」
「なるほど。そういうことにしましょうか。ラスクとか買い込んでおいて良かったわね」
「じゃあ、もう一回お茶淹れるわね。アリバイ茶」
そう言って、私たちは「お茶を飲みながらしゃべる主婦」を演じたわけだけど、育代さんが聞いてきた。
「ふたりがまだ帰ってこないうちにひとつ聞いていい?」
「なに?」
「満足した?」
「そりゃ、もう…」
「よかったわね」
そこからは普通に雑談をしながらふたりを待った。
案の定と言うか、ふたりは一緒に帰ってきた。
-----
続きます。 続きです。
-----
「あれ? ママたちまだ喋ってたの?」
「うん、なんかいろんな話題で盛り上がっちゃった」
「あ〜ケーキ食べたんだ! いいなあ」
「そういうみゆきだって今日は外食でお昼ご飯でしょ? なんかいいもの食べたんでしょう?
なに食べたの?」
「パスタとサラダだよね?」
「うん、パスタとサラダ」
「それだけ?」
「…と、レアチーズケーキ」
「自分たちも食べてるんじゃない」
育代さんが笑いを含んで言った。
「あくまでも、たまの贅沢だと思っていなさいね」
私は釘を刺すように言っておいた。
それで帰ってきたんだけど、私と育代さんはお茶を飲みながらお菓子を食べて
喋ってたとやよいは思ってるのよね。そういう秘密を共有するって…なんかそれだけで
ものすごく興奮する。
でもこの日はそれまでで、やよいとふたりで育代さん親子にお別れをして帰った。
丸一日サボっちゃった分の家事を一気に片付けるのは大変だったけど。
でもまあ、やよいに手伝わせるのもひとつの教育よね。
なんか、いろいろあった一日だったわ。
〜〜〜〜〜
育代さんといろいろあるけど、やっぱり日常の生活にはそんなに変わりはないものよね。
相変わらず私は、キッズファッションの会社に勤めてデザインを考えてる。
私のやり方は、古いと言われるかも知れないけどスケッチブックに色鉛筆というもの。
だいたいのところを考えて、それをPCで仕上げるって感じかしらね。
スケッチブックが友達って、完全にやよいに遺伝したと言うしかないけれど。
…あ、ドリンクボトルが空になった。
オフィスの空調って意外と喉が渇くのよね。
給湯室の冷蔵庫に2リットルのペットボトルを入れてあるから移してこよう。
このビルって給湯室は割と広くて使いやすいのよね。
給湯室に行ってこようっと。
-----
今回は場面転換を挟まざるを得ませんでした。わかりにくいかも知れませんがよろしくお願いいたします。 遅くなりました!
-----
「あ、黄瀬係長、お疲れ様です」
元気な女の子の声が響く。
うちの会社のマスコット的な存在、総務のワコちゃん。
「お疲れ様、ワコちゃん。今日も給湯室ガールね」
「そりゃもう、総務の一番下っ端って言えば給湯室が仕事場みたいなもんですから」
「殊勝な心掛けね。いつか実になるときが来るわ」
「ありがとうございます!」
こうやってちょっとしたことでもちゃんと頭を下げてお礼を言う。
こういうところが可愛いのよね、この子。
この子はきっと大物になるわ。
「あ、一瞬何をしに来たか忘れるところだった。ドリンクボトルにお茶入れなきゃ」
「意外と喉渇きますよね、この建物」
「そうね。喉は何か飲めばそれでいいけどお肌が気になるわ」
私は頬に手を当てて顔を傾けた。
実際のところ、乾燥ってこの歳になると正直つらいわ。
そうしたらワコちゃんは意外な返事をしてきた。
「お肌ケア大事ですよね〜」
ワコちゃんもお肌に悩みを抱えているの?
そう思って訊いてみた。
「あら、ワコちゃんみたいな若い子でもそうなの?」
「そりゃそうですよ〜。通勤時に見かける高校生とか見て羨ましいなあって思いますもん」
「へえ〜、それはちょっと意外。でも悩むのはこれからよ。若返ることはないからね」
私はそう答えてみた。ちょっと意地悪かな?
「それを考えると頭が痛いですよね。でもひとつ聞いていいですか?」
「何?」
「係長ってそうやって嘆いているように仰ってますけど、最近機嫌いいですよね?」
「あら、そう?」
私って最近機嫌がいいのかしら?
自覚的には長いこと同じテンションで仕事しているつもりなんだけど。
-----
続きます。 続きです。
-----
「OLにとって給湯室って社交場ですけど、最近は専ら『黄瀬係長ノってるよね』って話題ですよ」
「へ〜、そうなの」
「スケッチブックにラフ案書いているときにも以前よりなんだか楽しそうですし、
出てくるデザイン案も楽しげなものになってきたよねって結構広い範囲で囁かれてますよ」
「そんなに言われてるの? 嫌だわ、これから少し落ち着こう」
育代さんと楽しい関係になれて最近ちょっと浮ついてたかも知れない。
気持ちをちょっと締めなきゃ。
そうしたらワコちゃんはこんなことを言ってきた。
「私、コソコソ噂話とかするの嫌いだからズバッと訊いていいですか?」
「何?」
「係長、彼氏とかできたんですか?」
「えぇ〜なんでそんな話になるの?」
「以前は常に緊張してたような感じだったのに、最近は常に少し上機嫌だよねって話になってるんですよ」
「そんな風に見えるのかしらね…?」
「でも、彼氏ができたんならメイクが濃くなったり香水がきつくなったりするものだけど、それはないよねって」
「意外と見られてるのね、私。気をつけなくちゃ」
「で、どっちなんですか?」
「彼氏はぁ…」
私はわざと間を持たせた。
「…いません!」
可愛い割に恋バナに淡泊なワコちゃんも若干ガッカリしたように見えた。
-----
正直言って、まだまだあります。 今日もよろしくお願いします。
-----
「じゃあ、何か良いことがあったんですか?」
「なんて言うのかな、こうでなくちゃ、っていう考え方を変えるような、自由な友達ができたってとこね」
「ああ〜、なんか納得です。彼氏がいるのはそれは楽しいけど、なんとなく『可愛い』を演じちゃって
疲れるところありますもんね。女の子ばっかりでワチャワチャしている方が楽しいってあるあるかも」
「そうそう。女同士で遊んでいる方が気楽ってあるでしょ? 楽しい友達ならなおさら。
だから私が最近楽しそうに見えるのならばそれが原因だと思う。
でも浮ついて見えるならあまり良くないわね。気を引き締めていこう」
「いやいや〜いいんじゃないですか? うちってキッズファッションの会社じゃないですか。
眉間に皺寄せて考えたものが子供たちを笑顔にできるかって言えば私はそうは思いませんから」
え、ワコちゃんってこんなことも言えちゃう子なの?
なんだったら筆で色紙に書いて社訓として飾ってもいいぐらいの名言だわ。
この子、もしかしたら本当に将来化けるかも。
「…ワコちゃん」
「はい?」
「…頑張ってね」
「はい、頑張ります!」
部署も違うし、ああしろこうしろと具体的なアドバイスをワコちゃんにあげることは私にはできない。
だけど本質を見抜く眼力は確かにあるみたいだし、それをあっさりと口にできることはひとつの才能だわ。
お茶汲みと給湯室の掃除だけで社会人生活を終える子じゃない。
どこかで何かの芽を出すと思う。
だから私は精一杯の思いを込めて「頑張ってね」というありきたりな言葉をかけるしかなかったけど、
この子、いつかきっとすごいことをやると思う。
ちょっと気に留めておくことにしよう。
私はボトルにお茶を入れて給湯室を後にした。
-----
続きます。 続きです。
-----
「イェーイ!」
今日は育代さんと、それぞれの娘とカラオケに来ている。
いつかやよいに「一緒に行きましょう」と言った約束を、今日果たしたということね。
最初に育代さんと私が無難な歌を数曲歌って、あとは子供たちにマイクを渡したらもうあとは勝手に盛り上がってくれる。
みゆきちゃんは最初からノリノリだったけど、やよいは最初ちょっと恥ずかしがってた。
まあ、どっちかと言うとやよいは引っ込み思案だから最初はちょっと嫌がるのは仕方ないわよね。
でもみゆきちゃんが飛ばしてくれるから、最初はおずおずとヒーローソングを歌い始めたけど、
いったん火がついちゃったら暴走しちゃうのもやよいの特長だから。
私はそれをやよいの長所だと思ってるけど。
ただ、忘れないようにやっとかないといけないこともあるのよね。
カラオケのリモコンを操作して…と。
「あれ? この歌誰が入れたの?」
全員がぽかんとしたところに私はマイクを取った。
「私、私!」
みんなが呆気にとられているのはちょっと気持ちいいかも。
「正しさとは…♪」
全員が不思議な目をしてこっちを見ている。なんかのってきた。
「愚かさとは…♪」
育代さんですらちょっとポカンとしてる。やよいに至っては怯えてるみたいにも見える。
「それが何か 見せつけてやるー!♪」
気持ちいい〜! そうよ、私だってただの「いい母」「いい会社員」じゃないんですもの。
叫びたいことだっていくらでもあるのよ。
歌いきったあとは自分でもわかるぐらいの満面の笑みが浮かんじゃった。
「あー、スッキリしたー!」
「ママってこういう曲歌うんだね。なんか意外」
「大人にはこういう曲で発散したいストレスってあるものなのよ。だから時々はこういう歌も歌いたくもなるの。
いつかもこういう曲ばっかり歌って声が枯れたこともあったわよね、育代さん?」
-----
最近忙しくてしんどいです…。 更新頻度が少ないので毎日じゃないけど定期的に見てます >>728 >>729
私もアップしてて不安になります。他のクリエーターさんの登場を心待ちにしております。
-----
私の視線でちゃんと察してくれる。
みゆきちゃんもそうだけど育代さんもコミュ力の塊みたいな存在なのね。
「そういうものよ。子供はもちろん可愛いけれど、母親業にはそれなりのストレスもあるのよ」
「そう。だからこうやって発散もするの。本来母親という立場にある人同士でやる方がいいのかもだけど、
今日はせっかくだからちょっと披露してみただけ。
みゆきちゃんもやよいも将来はこうなるって思っておいてね」
「一緒にこういう曲ばっかり歌って声を枯らしたこともあったわよね」
育代さんはやっぱりさすが。私が言おうとしたことを先回りして言ってくれる。
「そうよ。ふたりでこんな曲ばかりのメドレーを延々歌ったこともあるんだから。
もう結構前になるけど声が枯れたときの話ね」
子供たちふたりはまだなんかちょっと呆気にとられてた感じも残ってたけど、
まあまあそれはいいとしてっていう感じでいろんな歌を歌い尽くして、
ふたりは興味の対象がそれたみたいで同じ建物の中のゲームコーナーに行っちゃった。
「私たちはここで歌ってるわ」
とふたりに伝えたけど、実際のところ子持ちの母親ふたりで歌う歌なんてそんなにない。
だからカラオケそっちのけでおしゃべりに花が咲く。
「ねぇ? ちはるさん」
「なあに?」
「以前、ふたりでケーキ食べながらお茶したとき、うちの人が休日出勤だって言ったのは覚えてる?」
「ああ、なんかそんなようなことを言っていたわね」
-----
続きます。 続きです。
-----
「それでね、この間の土曜日に『いよいよ明日でこのプロジェクトも終わりだ!』って言って
うちの人が帰ってきたの」
「そうなの、そういうところを見ると、どうやら上手く行ったんでしょうね」
「そうみたいなのね。私にはよくわからないけど」
「でもいいご主人よね。情報漏洩はまずいけど、自分はこんな立場でこんな役目をやってるんだって
ハッキリ言える人って特に子供のことを考えたらいいことだと思うわ。
社会に出るということがどんなことなのか想像できると思うし」
「でね、終わったその日は打ち上げとかもなくて割と早く家に帰ってきたの。
他社との合同プロジェクトだったから打ち上げじゃないけどパーティ?
みたいなのは後日やるんですって」
「それは、博司さんも肩の荷が下りたことでしょうね」
「だから、日曜日のご飯は鰻丼と鰻の肝吸いにしたの。サイドメニューでオクラの山芋かけとか
その他いくつか」
「鰻は疲れが取れるっていうものね」
「そうそう。だから疲れから解放してあげたいなあってことで」
「よくできた奥さんねえ。私が男性だったら恋してるわ」
「それでその日の夜、みゆきが寝静まってからうちの人が言ってきたの」
「なになに?」
「休日出勤が溜まりに溜まってたからその代休ってことで、とりあえず木曜日がそんなに
忙しくならなそうだから休みにしたんですって」
「まあ、大仕事の間に休日出勤がたまるのはわかるわ。うちは母子家庭だから
会社の人がみんな私の事情を知ってて休日出勤なんかは滅多にないんだけど、
大仕事の時はみんな大変そうだもの」
-----
今日はここまでとさせていただきます。