遅くなりました。よろしくお願いいたします。
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「あ、確かにずいぶん…」
「こういう経験って、専業主婦をやってるとなかなかないものなのよ」
「そうかも知れないわね」
「ちはるさんは社会の中で現役として働いている人でもあるから、いろんな意味で適度な
 緊張感を味わったりもするでしょう?でも専業主婦にはそれがないの。
 人間、やっぱり適度な緊張感を時々は感じていないといろんな意味で
 安易に流れる性格になっちゃう気がするの。だから今日は私のために付き合って」
「わかった…」

ゲートを潜り、部屋に入って、ふたりでまずはドリンクを出してベッドに座って
落ち着くことにした。
そうしたら育代さんが話をし出した。

「猿ってね」
「は?」
「動物の猿。人間と一番近いと言われてるあの生き物のこと」
「いきなりだから何のことかと思っちゃった。それでその猿がどうしたの?」
「オスが一匹ボスとして居て、群れのメスは全部ボスのものじゃない?」
「そうみたいね」
「でもボスがどんなに絶倫でも群れのメス全部を満足させるほど強くもないでしょ?」
「まあそうなのかも知れないわね」
「だからメスが性欲を発散できなくてムラムラすることが結構あるらしいのね」
「はぁ…」
「そういうときにメスはどうすると思う?」
「…わからない」
「メス同士でアソコを擦りつけ合って満足を得るんですって。
 人間だとよくわからないかも知れないけど、発情期のメスって人間で言うとビラビラの部分が
 腫れ上がって大きくなるから、擦りつけ合いやすいのよね」
「…へ、へえ…そうなんだ…」
「だから私たち人間もメス同士で欲求を処理してもなんの問題もないのよ。
 あくまで夫を尊重する私たちって、なんて貞淑なのかしら」

なんだか予め言い訳を考えて予行練習してるみたい。育代さんが可愛らしく見えて来ちゃった。
だから私はこれまで散々されてきたことの仕返しをしてやろう。
そう思って私はベッドの上で育代さんにピッタリ寄り添うところに座って、腰に手を回した。
そして顔と顔をすぐ近くに近づけて、囁くように言ってみた。
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だんだん盛り上がってきた感情を爆発させるときがやってまいりました。
よろしくお願いいたします。