今週もよろしくです。
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「育代さん、きれいね…」
「そんな、いきなり…」
「女性とキスしたことは?」
「女の子ばっかりの飲み会を開いたときに酔った勢いでしちゃったことは、学生のころにあるかも」
「じゃあ、大体20年ぶりぐらいってところかしら?」

私はそう言うと問答無用で育代さんの唇に自分の唇を重ねた。そうは言っても、ごく軽く、一瞬にしておいた。
自分がこんなに大胆に女性に迫れたことが信じられない。
でもこれはかなり有効な反撃だったみたい。
育代さんは座ったまま私を抱きしめてきた。

「はぁ…はぁ…」

育代さんの息が乱れている。
もしかしてこのまま始まってしまうのかしら…
でも育代さんは私の背中に当てている両掌で私の背中をポンと叩いた。
多分、爆発してしまいそうな感情をいったん止めたんだと思う。

「シャワー、浴びましょうか」

私の手を取ってベッドから立ち上がらせる。
そして自分のバッグから髪留めを2つ取り出し、まずは私の髪を、次に自分の髪をまとめた。
私の体と自分の体にお湯をかける育代さん。
そしてソープで泡を立て始めた。

「一回、うちの人以外にやってみたかったの」

育代さんは楽しそうに言って、

「まず、座って座って」

と言って私を座らせた。

「それで、反対向いてもらえる?」

それで背中を育代さんに向けると、育代さんは私の背中に泡を延ばし始めた。

「その手のお店では、こんな風に体を洗ってくれるそうよ」

泡立てた私の背中に胸を押し当てて、自分の胸で私の背中を洗い始めた。
この弾力…やっぱり育代さん胸が大きい。
そしてそのてっぺんが私の背中に描く幾何学模様。
くるくると回る図形を描く小さな点に精神を集中すると、まるで酔ったような気分になる。
トンボをつかまえるときに目の前で指をくるくる回すって聞くけど、そんなトンボのような気分なのかなあ。

「どんな気持ち?」
「うん…なんか、催眠術にかかっていくみたい…」
「嫌な感じ?」
「いや…そんなことないわ…なんかお酒が入った時みたいな気分」
「フフフ、楽しんでね。今日私たちがここにいる理由はちはるさんが気持ちよくなることよ」
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我ながら、長いですね…。