夜の闇の中で
硬く張りつめた俺の性器は
女の中を知らぬまま
ラブドールに吐き出される

欲しいのは 温かい膣の締めつけ
濡れた粘膜の奥に
突き立て 突き抜け
腰を打ちつけたい

乳房を掴み 舌で乳首を弄び
指で蜜をかき混ぜ
背中を爪で裂かれながら
獣のように果てたい

だが現実の女を前にすれば
声は震え 目を逸らす
欲望に飢えた肉体と
恐怖に縛られた心が
同じ檻に閉じ込められている
 
ラブドールよ
俺の孤独を呑み込み
冷たい身体で今すぐ砕いてくれ