■ラブホテルで女性絞殺 横浜 親しい男の行方追う
1987.7.16 朝日新聞
15日午後1時20分ごろ、横浜港北区新横浜1丁目のラブホテル「デイトス」503号室の
ベッドの上で若い女性が全裸で首を絞められ、死んでいるのを、従業員が見つけ
110番した。神奈川県警港北署は、殺人事件と断定、同夜、この女性の中学時代の
同級生だった横浜市南区大橋町2丁目、無職伊草正彦（23）を殺人の疑いで指名手配した。
調べによると、この女性は同市南区通町3丁日、美容師松永成美さん（23）。松永さんは
ベッドの上にあお向けに倒れ、顔にタオルがかけられて、両手は胸のところで合掌する
形になっていた。所持金などは手つかずで残っていた。司法解剖の結果、死因は、
絞殺による窒息死とわかった。
港北署によると、松永さんらは14日午後8時ごろ、チェックイン。15目午前2時すぎ、
男が宿泊料など1万円余を払って1人で帰ったが、同日昼すぎになっても松永さんが
出て来ないため、不審に思った従業員が部屋に入り、死体を見つけた。
現場の部屋から伊草の指紋が出たことや、松永さんが同乗してきた赤いレパードの
ナンバーが伊草所有の車と一致したことが決め手となった。
殺害の動機ははっきりしないが、部屋に「私はだまされた」という内容の伊草のメモが
残されていたことから、同署では別れ話のもつれが原因とみている。
現場はJR新横浜駅近くで、20軒のラブホテルが立ち並んでいる一角。