【Twitter匿名アカウントを割り出す難しさ】
①＊日本法人には情報開示の権限がない
第1にツイッター社の本社の所在地がアメリカであること。ツイッター社は日本法人があり、「Twitter Japan」（東京都港区赤坂 アーク森ビル）という名前で、日本でも営業活動をしています。しかし、この日本法人には、情報開示の権限がありません。
②＊IPアドレスなどのアクセスログは３ヶ月程度で削除されてしまう
第2にタイムリミットがあること。投稿者のIPアドレスなどの「アクセスログ」は、通常3か月程度で削除されてしまうため、日本から米国に書類を送るなどの事務的なことや裁判に時間がかかりすぎて、投稿者にたどり着けない場合があります。
【Twitter社に情報開示をするには】
①東京地裁に仮処分申請
投稿者を特定するためには東京地裁において、米国Twitter社（本社・カリフォルニア州サンフランシスコ）に投稿者の情報開示を求める仮処分を申請しなければならない
②東京地裁で仮処分命令を勝ち取れた場合次はIPアドレスから「氏名」「住所」を割り出すプロバイダーを提訴
しかし、IPアドレスだけでは、投稿者が誰なのかは分かりません。
ツイッター社から受け取ったIPアドレスを頼りに、今度はプロバイダーに裁判を起こし、投稿者の氏名・住所の開示を求めます
ここでもプロバイダーに勝訴しなければなりません。