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「ひどいじゃないですか! もう絶交です!」

やがて小沢氏は民主党を離党、「国民の生活が第一」などを結党していき、三宅氏は当然のように行動をともにした。
2012年衆院選で、三宅氏はいわば小沢氏の“鉄砲玉”となり、野田佳彦首相(当時)の千葉4区へ国替えする。
週刊誌なのでスクープとはならなかったが、いち早くその情報も教えてくれた。
ただ苦戦を強いられ、『週刊文春』恒例の選挙予測では、三宅氏は劣勢を示す「無印」。
それを読んだ三宅氏は激怒。私に電話でこうまくしたてた。
「ひどいじゃないですか! 情勢調査では結構いい線行ってるんですよ。もう絶交です!」
結果は、比例復活もできない惨敗だった。
議員バッジを外した三宅氏は、その後も何食わぬ様子で電話をしてきて、「絶交」とはならなかった。
三宅氏はいわゆるバブル世代。豪勢な食事が好きだろうと、慰労をかねてレストランに招待しようとすると、
「安いところにしてください」と店に頓着しなかった。大けがの経験からか、酒も呑まなかった。

一方で議員時代から内包していた「面倒くささ」は加速していった。
暇を持て余しているのだろう。電話が長い。こちらが電話をしていい状況か聞くこともなく、突然本題に入る。
「いいネタがあるんですけど」と切り出すので、話は聞くが、たいていネット情報だ。30分ほど、一方的に話されたこともある。
朝8時ごろに電話がかかってくることもあった。「朝5時には起きてるから、これでも待ってから掛けてるんですよ」と悪びれる様子はない。