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DNA混入事件の裏で重大なイベントが進んでいます。
mRNA型ワクチンの製造プロセスに大きな疑問が出てきているにも関わらず、
さらに危険と思われる製品が世に出ようとしています。
DNA混入事件のような騒動が起きている裏ではたいてい密かに重要なイベントがおきているのが世の常です。
DNA混入問題では、シュードウリジン化mRNAがmRNA合成に使用されたプラスミドDNAと
強固なヘテロ二重鎖(DNAとRNAによる二重鎖をこのようによびます)を形成し、
そのために本来ならば効率よくDNAを分解するはずのDNaseIが十分機能しなかった模様です。
本来DNaseIが十分機能すれば、DNAが数塩基という細切れの状態まで分解されるはずが、
機能的な遺伝子が残存している可能性が問題となっています。この件は、いずれ、
フレッシュなサンプルを利害関係のない研究者が正しい方針で解析すれば決着はつくものと思います。

この騒ぎの裏で、最悪の場合、人類の運命を決しかねない重要なイベントがおきています。
4月28日に明治製菓ファルマが、COVID19用の自己増幅型mRNAワクチンの承認申請を行いました。
自己増幅型mRNAワクチンというのは、抗原遺伝子のmRNAに加えて
RNA依存的RNA合成酵素遺伝子のmRNAを一緒に投与することによって、
mRNAが導入された細胞内で抗原遺伝子のmRNAを自己複製させて
コピー数を増やすというものです。この論文は自己増幅型mRNAワクチンのレビューです。

Self-amplifying RNA vaccines for infectious diseases | Gene Therapy
(http://nature.com)
午後0:43 ・ 2023年5月7日
https://twitter.com/molbio08/status/1655055832822976512