喉の奥から呻き声みたいな、踏み潰されたカエルが出すような声が捻り出た。
痛くない?大丈夫?と聞いてくる28歳。
ぶっちゃけそれどころではない私。
呼吸を落ち着かせようとして、息を吸ったり吐いたりした。上手くいかない。
そんな私を余所に、入ったね、良かった良かった、って嬉しそうな声。
精一杯、ウン"、って死にかけのジジイみたいな返事をした。
まだ全部入ってないんだけど、これ以上は無理そう?と聞かれた。

これ以上入ってこられたらロケットえんぴつ方式で内蔵が飛び出てきそうです、やめてください。
とは言えなかった。
ここまで来て後には退けぬ。
だい"じょうぶ、と答えるしかなかった。