小学校5年生の性教育で、精子と卵子、そしてそれらを結びつける行為の存在を知りました。
 そして、その2年後の中学校1年生の後半、私は初めて「射精」という体験をしました。
 多くの人は、自分の手で導くか(いわゆるオナニー)や夢精によって初めての射精を経験するようです。
 私の場合は、好きだったクラスメートの女の子の写真を眺めている時に、何もしないで自然に起きてしまって……。しかもその時は全裸でした。
 真っ白いドロドロした粘液を放出するペニス、特に激しく収縮する亀頭は、放尿する際とは違い、全く別の生き物のようにダイナミックに見えて……。
 そして、初めて味わう性的快感と、写真の女の子を自分のものとして征服したような高揚した気持ちに全身が包まれました。
 ほんの短い間の出来事ですが、私にとっては神秘的な「儀式」のように思えました。実際、子どもの身体から生殖能力を備えた大人の肉体へと進化するための神聖な「儀式」でした。
 その出来事が「射精」で、ペニスから放出した白い粘液が「精液」であることを頭では理解していても、精神的に受け入れるまでは数日かかりました。
 気持ちが少し落ち着いて、それが正常な現象として受け入れることができた私は、射精ができるようになったことを嬉しく思いました。
 あの快感をもっと味わいたいと思ったのですが、自然に起きた現象だったため、どうすれば射精できるのか知りませんでした(笑い話のような本当の話です)。
 手でペニスを握って亀頭に向けて上下にしごくという一般的なオナニーの方法は、恥ずかしいことですが、友達から教えてもらいまきた。そして、放出した精液をティッシュで拭き取って処理するということも……。
 それから私が自分の周りの女の子の写真、特に、小学校時代のものを見つめながらの射精が始まったのです。