トランプ支持のキャップをかぶって登校した少年、集団暴力を受け停学処分まで


ミズーリ州のセントルイスに暮らし、パークウェイ・ウエスト・スクールに通っているギャヴィン・コルティナ君(12)。母親のクリスティーナ・コルティナさんは不快感もあらわに、「このたびの騒動の結果、ギャヴィンが停学処分とはあまりにも不当です。
息子にはもうそのキャップはかぶらないようにと話しました」と地元メディア『KMOV.com』のインタビューに述べている。

事の発端は、大統領選挙においてトランプ氏のトレードマークとなっていた“Make America Great Again”のロゴが入った真っ赤なキャップをギャヴィン君がかぶり、スクールバスに乗ったこと。
周囲からは「お前、メキシコ国境にヘンな壁を作りたいのか!?」などというヤジが飛び、あっという間にそれが激化。彼らはギャヴィン君の体を小突く、窓に押し付ける、叩くなど暴力すら加え、録画した者があったことからその様子はインターネットにも流出した。

最初は公平な雰囲気であった学校側もギャヴィン君がトランプ支持派だと知ってか態度を一変させ、被害者であるはずのギャヴィン君に停学処分を言い渡した。これに対し、ギャヴィン君の母親が怒りとともにメディアに訴えた。
こうしたことを受けてパークウェイ学区の教育委員会は騒動の真相を改めて調査し、6日には以下のような声明を発表した。

「スクールバスの中で暴力行為を繰り広げた3人の生徒は、校則に基づきすべて停学処分となりました。(停学)期間終了後は両者の関係の平和的修復を図るプロセスに入る予定です。
この学校のすべての生徒、職員、ご家族が一丸となっていくためにも、政治的見解の相違に対する理解や互いへの敬意などを学ぶ機会としたいと考えております。」

ちなみにトランプ大統領の息子バロン君は、通学路を定期的に変更するなど最高のセキュリティスタッフに護られながら通学しているという。

http://japan.techinsight.jp/2017/02/yokote201702071512.html/2