0131名無しさん@ピンキー
2007/01/14(日) 17:05:50その間に飲んだ水は手桶一杯分にもなろうかと思われる。
紫式部はおなかの底で痛いほどふくれあがったおしっこのせいで
気が遠くなりそうだった。
顔からは血の気が引き、冷や汗がたらたらと流れる。
わずかな間もじっとしていることができず、たえず激しく貧乏ゆすりをしてしまう。
紫式部は、最初はそんな自分を人目にさらすのが死ぬほど恥かしく
どうにか貧乏ゆすりをやめようとしていたが
今ではもう、人目を気にする余裕など残っていない。
きらびやかな十二単の下では、もう何度もおしっこをちびってしまっていた。
清少納言をみると、同じだけの水をのんで、同じだけの時間を我慢しているというのに
貧乏ゆすりはおろか、つらそうな表情ひとつ見せずに短冊に筆を走らせている。
紫式部は絶望しかけた。
だが、あきらめてしまえばその瞬間、天皇や多くの貴族たちの前で盛大な失禁を披露してしまう。
その醜態を思って、紫式部は自分に我慢を言い聞かせた。