>>65
第二の詭弁は、都合のよい証拠のみを選り分けてからものごとを証明しようとすること。
中立的でない探し方によって得られたものは証拠となり得ない場合がある。

たとえば、「納豆を食べると痩せられる」という仮説を証明するために、
100人に納豆を適当な期間にわたって適当な量食べさせたところ、
30人が平均1キロ痩せ、70人が平均2キロ太ったとして、
太った70人のデータを捨ててから議論を始めるようなやり方は、詭弁である。

故意の捏造でないかぎり、ここまであからさまなやり方をすることは普通ないだろうが、
証拠探しには微妙な偏がりあっても、事実でないことを「証明」できる。

ネットで「納豆を食べることによって痩せた人」の事例を探して、
たとえば300人の実例が見つかったとしても、
もし「納豆を食べて太った人」が700人いたとしたら、どうなのか。