https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51043938
プラスチック禁止が「環境破壊につながる恐れ」 英シンクタンク
2020年01月11日

小売店でのプラスチック包装をやめるべきだという消費者からの圧力が、実際には環境破壊につながるかもしれない――。そんな報告書が公表された。
様々な企業は近年、環境への配慮から、プラスチック製包装を減らし、他の素材を使う包装へと移行している。
ところが、イギリスのシンクタンク「グリーン・アライアンス」は、新しい素材の一部が、プラスチック製よりも環境に悪影響を及ぼすかもしれないと警告している。
例えば、ガラス瓶の場合、プラスチックよりもずっと重量があるため、輸送の環境負荷が高い。

紙製の袋は、プラスチック製の袋よりも炭素排出量が多くなりがちで、再利用も難しい。
包装素材を変える動きの背景には、プラスチックごみによる海洋汚染への買い物客の懸念の高まりがある。
しかし、「グリーン・アライアンス」の報告書によると、こうした代替素材を使うことによる影響は、しっかりと検証されていない。