役所から依頼があってよく公衆便所の便器の修理をやっている。
修理している際には表に看板を出して人が入ってこないようにしているのだが
都内なんかでは切迫している人はどんどん入ってくる。
あるとき、女子トイレの洗面台の蛇口から水が出っぱなしになっていると言われ
修理を行っていたのだが、外に看板を立てていたにもかかわらず、若い女の子が
入ってきた。ちらっと見ると年の頃は高校生か大学生くらいでジーンズ姿だった。
女の子は俺を一瞥すると無視するように個室に入り、バタンと扉を閉めたと同時に
「ぶりぶり、ぶちゅ、ぶちゅ」と激しい音がなった。かなりの切迫度だったらしい。