しばらくすると教室がざわつき始めた。周りに聞くと、どうやら好きな子で集まって部屋を決めるらしい。いや、全く聞いていなかったのだ。
夏秋冬は席を立ち、迷わず絢子の所へ行く。
「あやっち、一緒になろ〜」
「うん、いいよ♪ウチもはーちゃん所へ行こうとしてた」

2人は先生の所へ行く。
「白阪らは2人部屋でいいんだな?」
「は〜い」
と2人は返事する。
無事決まって一件落着。夏秋冬の心は高まるばかりだ。さあ修学旅行、どんな楽しい思い出を作れるだろう。
ごく一般的な女子中学生としての思い出だけじゃなく、もっと奥深いものにしてみせる と意気込む夏秋冬であった。