899 :【ユーティリティ王】ホット漢 ◆qh6hERZUW672 :2014/05/30(金) 20:47:16.04 滝上一人の勝手な行動により、名門ブラスバンド部が窮地に立たされようとしていた。
学園生活に特に不自由のない秀信の唯一の不満は、まさにそこにあった。
純粋に音楽を楽しめない環境になりつつあるブラスバンド部の行方を憂いていたのだ。
また、日常的に発生する殺人にもうんざりしていた。

「おい!黒川!」
「ほ」
「ワレ昨日が期限やったやろが!」
今日の滝上はいつもにもまして強烈にかましていた。
「す、すんません!」
2年の黒川はただひたすらビビりまくるだけだ。
「ワレすんませんで済んだら警察いらんのじゃボケが!」
滝上は手にしたシンバルを垂直に黒川の脳天に叩きつけた。
「あびゃぁ!」
強烈な呻き声とともに脳漿を飛び散らせて倒れこむ黒川に
さらに安全靴で狂ったように蹴りを入れまくる滝上は、まさに鬼の形相であった。