美と健康 少年のうんこ Part 30
中学校に入学して初めての体育大会の日の朝、私のお腹の調子は最悪だった。
朝から腹痛に耐えながら登校した。
「今ウンコしたら絶対にやわらかいウンコが出る」俗にいう「下痢便が出る」のが分かった。だけど家以外でウンコするなんて絶対にありえない、そう思って、我慢し続けた。
腹痛には波がある。
会場に到着し友達としゃべっていると、腹痛はすっかり収まった。
そのまま開会式を終えたところまでは順調だったが、自分の競技が近づくにつれ、腹の雲行きは怪しくなっていった。
もうすぐ私の出場する100m走の招集時間がやってくる。もう最悪の状況だった。 やわらかいウンコが肛門付近まで迫っているのを感じた。
結構限界値が迫っているのを感じた。
このまま我慢してたら、走りながら漏らしちゃう
全校生徒の前でウンコを漏らして注目を浴びるくらいなら、
恥ずかしいけどトイレでウンコした方がマシだ!
もうだめだ、ウンコするしかない。
腹をくくってトイレに行った。
できるだけ人気の少なそうなトイレへ行った。
案の定、人はいない。だけど、4つある個室のうち1つが埋まっている。でもそんなこと気にしていられない。
埋まっている個室から1個間をあけて、個室に素早く入り込む。まるで忍者のように。
「バレないように早くウンコして、この場から逃げよう」 個室に入り便器を跨ぐと、素早くズボン・パンツを下ろし、しゃがんだ。
ビチビチビチビチーッっと音を立てて
カレーのような泥状のウンコが一気に出た。
和式便器の平らな部分を、まるで楕円形のお皿のようにして、
キーマカレーは私の尻の穴から注がれた。
コイツのせいで朝から苦しめられていたんだ、そう思うと、出てきたウンコの姿がいつも以上に憎らしく、汚い、嫌なものに見えた。
早く出し終えて、誰かに見つかる前に出ないと…という気持ちと
このチャンスを逃さず、出し切ってしまおう
という気持ちで一気に踏ん張った。
「ビチュゥ」腸内に残ったわずかな下痢と
「ブブブ」「ブリリッ」というオナラを何回か絞り出した。 「よし、これできっと大丈夫」
そう思い、素早くお尻を拭き。ズボンを履き、個室の扉を開けた。
その瞬間、自分がトイレに駆け込んだ時には空室だったはずの隣の個室から、同じ部活の3年生の先輩とその友人であろう人がちょうど出てきた。
「なんだ〜、たかし君だったのか。お腹痛かったんだね。大丈夫?」
2人にニヤニヤしながら聞かれ
「大丈夫です、じゃあ行きます」
そう答えて、私は逃げるように応援席に戻った。
おかしい。
・自分がトイレに入るときには入っていなかったはず
・個室から2人で出てきた
・あのニヤニヤした表情
・「○○だったのか〜」という言い方
きっとウンコしてたのを、下の隙間から覗かれたに違いない。そう思った。 もし、覗かれていなかったにしても、下痢便の出る音やオナラの音を聞かれた。
しかも自分の良く知っている人に聞かれた。
そう考えると、恥ずかしくてしかたがなかった。
そしてその恥ずかしさのエネルギーで100m走ったから、ものすごい勢いで体が動いた気がする。
走ることが得意でないのに、8人中2位になった。 https://note.com/experemenmb999/n/n133c400d006b
より
下の隙間から覗くのに、わざわざ隣の個室に入らなくても良いはず。
それも二人で入ってら、窮屈で覗けないはず 個室の前に、クラスの男の子が4人。そのうち2人が床にはいつくばって、何かしている。
「お、たかし!ちょっとこの下の隙間から中を見てみろよ!」
「何があるの?」そう言って近づくと
「今、大ちゃんがウンコしてるぜ」
と、トイレ覗きを強要された。
そう、彼らは大ちゃんがウンコしているところをドアの下の隙間から覗いていたのだ。
「たかし、見てみろよ」と勧められ
「先生に見つかったら怒られるよ」と返したが
「大丈夫、来やしないよ。覗いてみろよ!」
そう勧められ、
断り切れず、床に這いつくばり中を見た。 和式便器にしゃがむ大ちゃんの足、そしてお尻の一部が見えた。
でも「絶対にやってはいけない事をしている」という罪悪感ですぐに見るのをやめ
「うん、見たよ」と伝え立ち上がった。
その後もその4人は交代で覗き続け
「おぉ〜出てきた」
「すげ〜ゆっくり降りてくる」
「サンダーバードみたいだ」
「ウンコガぶら下がったまま、動かないぞ」
「ウンコ、太っ!」
「うわぁ〜臭くなってきたっ」
など興奮しながら下の隙間を覗いて騒いでいる。
そして逐一感想や状況を口にしながら騒ぎ覗いている。