兵庫県立西脇高等学校に通う>>264は、顔に軟骨肉腫ができる難病に冒されていた。
阪大病院に入院した際、同じ病棟で長野県出身の癌友と出会い、
互いに18歳のタイガース・ファン同士で意気投合し、文通を始める。
その後、>>264が同志社大学、癌友が東京の中央大学へ進学してからも文通は途切れず、
>>264の病気が再発して再入院した後も、癌友は夏休みに大阪駅ホームのビール売りのアルバイトを続けて>>264を励ます。
夏休みが終わって、東京に戻った癌友との文通が闘病生活の大きな支えになっていく。
癌友はその後もアルバイトをして長距離電話で励ましたり、旅費を工面して阪大病院を訪れるなどし、2人の愛は深まるばかり。
しかし>>264は手術で顔の半分を失い、さらに病気は悪化していく。
そして、癌友の22歳の誕生日の前日に、自らのメモリアルデーを刻んで、この世を去って逝く。