韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、青瓦台(大統領府)で主宰した国家情報院・検察・警察改革戦略会議で、

「今年を、日帝時代(日本による植民地時代)を経てゆがめられた権力機関の影から完全に脱する元年とすべきだ」と述べ、

権力機関の改革に強い意欲を示した。情報機関の国家情報院と検察、警察は「ひとえに国民のための機関として生まれ変わる覚悟が必要だ」と指摘した。

文大統領は、日本による植民地時代には「検事と警察は強圧的な統治を支える機関だった」とし、

「朝鮮総督によって任命された検事は上官の命令に服従することになっており、警察も義兵と独立軍を討伐し、
独立運動家を弾圧し、国民の思想を監視、統制していた」と説明した。

今年が植民地時代に起きた独立運動「三・一運動」と大韓民国臨時政府樹立から100年になることに触れながら、

「国民の上に君臨し、政権の利益のために奉仕する権力機関こそ、先祖たちが打破しようとしたものだ」と強調した。