妻帯者を不自由な人生だと嗤い、自分は自由な人生を選んだと風を切って生きてたはずなのに、
ある日ひとりぼっちで生きてる自分、大人の異性に愛されたことがない自分、狭くて、小さくて、
惨めで、貧しい、等身大の自分に気付くんだよな。

その時になって初めて、50を過ぎた良い歳した中年男の口から、魂の叫び声が出るんだよ。

「どうして誰も教えてくれなかったんだよぅ」

情けないよねー。

同級生は子供が成人を迎えてるというのに、自分は同級生の子供でも既に知ってる人生の真実を、
初めて直視したんだから。