また、脳下垂体前葉からは、”脳内麻薬”と呼ばれるエンドルフィンが分泌される。これは、ペプチド(たんぱく質)であり、天然の麻薬とは構造が異なるが、脳神経細胞の受容体には同じように結合する。 
”ランナーズ・ハイ”、”瞑想”のように、苦痛に対するフィードバックとして出され、特に βエンドルフィンは苦痛除去の時に最も現れ、
モルヒネの6.5倍の鎮痛作用があるとされる。(エンドルフィンの分泌量は少ない) ハツカネズミにコマ回しをさせる実験で、疲れても休ませずにコマ回しをさせたネズミの脳を調べると、エンドルフィンが増えていた。
ドーパミンとエンドルフィンが同時に分泌されると、人間は非常に恍惚とした状態になるという。A10神経から
少量のドーパミンしか分泌されなくても、βエンドルフィンがあれば、ドーパミンが10〜20倍も出たのと同じ作用がある。 このエンドルフィンのレベルが下がると、不安を覚えるようになる。