性の知識は、児童書のコーナーに図鑑などとならんでいた、集英社や秋田書店から出ていた入門百科的な、これから初経を迎える女子向けの児童書。
小学生のうちに男子が精通(二次性徴)を迎えることが想定されていなかったようで、男子向けの本はなかった。
実際、男子同士でも、チンチンの話は幼稚な事みたいで、話を振ってもドン引きされていた。
俺より成長していて声変わりしていたり、スネ毛の目立ちだす奴もいたが、その手の話題はみなしらばっくれていたかのうだった。

その本で、男子の性器のしくみを知ったのだが、すてきな夢を見ながら夢精をするとか、
男子のマスターべーションは健康な行いで、無理に我慢すると性格がゆがむとか、かなり美化して書かれていた。
当然、女子のそれについても書かれていて、モノを入れたりしないように、とか書かれていた。
惜しむらくは、包茎のことが描かれておらず、剥こうと思えば剥けるのだが、眼科検診のようにヒリヒリするので、体に悪いと思い込み、
チンチンいじりの延長で皮オナを続けてビロビロになってしまい、ズル剥けが絶望的になって、短小包茎が決定づけられてしまった。
独学、ダレにも聞けなかったので、おチンチンに射精機能が付加すると、ペニスと言う名に変わるものだと認識していたし、
オナンの故事のことも書かれて、オナニーは悪い意味としての誤転用であるので、マスターべションというべきとあッタが、
マスターショーベンと見間違えて覚えたりしていた。
しかも、長ったらしいので、月経は女子の、射精は男子の正常な生理現象、と書かれていたので、
自分の射精、オナニーのことを生理と呼び、今日はまだ生理してないや、とか、勉強中に、あ、生理したいなっ、とか思っていた。

その本の最終章が、女子からのQAコーナーなんだが、わたしのあそこってヘン?とかオナニーがやめられません。
ドラマや映画のラブシーンを見るとショーツが湿ってきます、とかの同年代の子の質問を読みながら、
母親の趣味でピンクでコーデされた、女子トイレってこんな感じ?と連想させるに十分な自宅のトイレで舞い上がって射精していた。