それまでにも何回か外でしたことはあったが、靴を履いていた。木の枝などで足に怪我などしたくなかったからだ。しかし、その時は雪が積もっていた。これはチャンスだと思い、靴を脱ぎ、正真正銘素になった。
数分間くらいそこらじゅうを駆けまわった。冬の澄んだ空気が肌にあたり、抜けていく。気持ちがいい。雪に体を埋めてみたり、その場で前転してみたり。
それも飽きてきたので、仰向けになり、始めてしまった。心臓が飛び出そうなくらいドキドキしていて、それもまた快感に変換される。ものの数十秒で果ててしまった。雪の上に出たものを踏みつけ、元の世界に戻ろうとした時。
事は、起きた。無い。足の感覚が、無かった。おかしい。それまでは万事うまく行っていたはずだった。生殖本能か、または素になった時の感覚がアドレナリンを分泌させていたのであろう。全く気がつくことができなかった。
なんとかズボンを履こうにも、うまく足が通らない。靴もうまく履くことができなかった。家に帰るころには感覚は戻っていたが、二度と雪の上で裸足にならないことを心に決めた。
明日の夜やります