井川遥編その6

「いくらでもイケるようになりましたねぇ、先生?」終わりのない、醒めることのない夢に閉じこめられているようだった。
「ああああ! やっ、ヤメ・・・ヒィウ!」
「ん〜〜〜? やめるんですか? 」ギギギ、と玉袋を転がしていた指が爪を立てて会陰部掻きむしった。
かゆいところに手の届く、ゾッとするような刺激に萎びたシンボルの芯が反応した。
「さっきはイカせてくださいっておっしゃったじゃありませんか〜? 」
「や、やめて! 」快楽の嵐に気が狂いそうだった。
「高いお手当をはずんだんですからもっと気持ちよくなっていただきませんと」
「ひあああっ! 」歓喜と苦痛にサンドイッチ状態だった。
「ほら、」
「ほ〜らほら、」ミサトが歌うようにリズムをつけて後ろを前後する指を抜き差しする。
「あ、アウウウ! ワワワ!」溢れだしてくる喘ぎが止まらない。
「たまらないんですよね〜? ほら? ほぉら?」前に回した手で、萎びたシンボルを玉袋もろとも手の中でもみくちゃにした。
「ヒゥッ!」ジワリと滴が浸みだしてきた。
「あら、また出てきた・・・」
「ヒィ、ヒッ、ヒッ・・・」姉歯はもう、息も絶え絶えに悶絶していた。
「止まらないでしょう・・・」ビクビクと全身を震わせ、快楽にむせんでいた。
ほら、ほらほらほら、 遥は更に責め嫐った。
「ほ〜ら、たっぷり召し上がって下さいね。まだまだ前菜ですよ?コースメニューはもっと続きますから…フフッ」
「あぁっ!」
遥による入念な直腸診のさなか、姉歯の携帯電話の着信音が鳴った。
遥は右手の指二本を姉歯のアナルに突き刺したまま、左手で携帯電話を手に取る。画面上には、姉歯の妻の名前が表示されていた。
「あら、先生。奥様から電話ですよ?」姉歯の顔の前に携帯電話が差し出される。このまま話をしろということなのか。
全裸でテーブルの上に四つん這いの姿で乗せられ、女にアナルを指で責められる異常な状況の中、姉歯は受話ボタンを押した。