>>544
申し訳ありません。私はもともと変態趣味の資質はありませんでした。
Iさんという悪魔に会うまでは。
私は本当に恐ろしい…この世にあんな女性が実在するなんて。
順風満帆だった私の人生がここまで破滅に追い込まれるとは、思いもよらなかった。こんな趣味に嵌められてしまうとは。

Iさんは人の心に入り込んでいくのが巧い。
どんなに用心し、心中を読まれないようにガードを固めていても、甘い言葉と仕草で男の心を解きほぐし、鍵を開け、スルリと入り込んでくる。
相手が社長だろうが誰だろうが、Iさんにかかればいとも簡単に籠絡される。

Iさんは男の性癖を、充分に理解していた。
どんな男も、支配されたいというマゾの資質を持っている。
Iさんに心を開いた男は、女に弄ばれたいという願望を、潜在的に抱くようになる。
それを上手に刺激してやれば、苦もなく、たやすく堕ちる。
Iさんに堕ちた男は、意のままである。
オモチャのように弄んでやり、Iさんが気に入るよう、しつけをたたき込んで、最後は奴隷に志願させる。
奴隷に不要なものは、全部差しださせる。
Iさんは、支配して奪うこともそうだが、そこまでに至る過程が楽しくてしょうがないようだ。