俺は「もったいない」の多い親の躾のせいで、ゴミ拾いを始めるまでは、まだ使える物を捨てるという意識がまったくなかった。
しかし、ゴミにはいろんなメッセージが込められているようであり、手本とすべきことも反面教師になることもあると悟った。
特殊清掃業か身内が出したような大量の衣類ゴミの中身を見れば、ひきこもりや強迫的ホーディングの悲惨さがわかったし
きれいなドレスとは対照的に「こんなパジャマを着て」「こんなシーツを敷いて」で寝てたのかと、ぞっとすることもあった。
幸いなことに通常は、やはり女性の出す衣類ゴミは、加齢臭が気にならないボケが始まる前なら至って清潔であり安心する。
これらを自室に持ち込むのに、自らが汚染させていたのでは台無しになるし、同居家族の手前、隠し場所を確保するため
つい最近、俺も45リットルに4袋の衣類ゴミを出し、ついでに自室を整理整頓、きれいに清掃してみたら気持ちがいい。