その6

柴咲はおもむろに引き出しの中からブランドもののコスメボックスを取り出した。
中には男をいたぶる魔性の玩具がズッシリと詰め込まれている。
中からハーネスベルトを取りだし、スカートの下、腰に結わえる。
さらに中から黒い巨大な警棒のような逸物を取り出し、ニヤニヤと笑みを浮かべながらKの前で見せつけるかのようにハーネスに頑丈に取り付ける。
「あ、あぁ…!柴咲様ぁ…!」
スカートの生地を内側から押し上げる疑似ぺニスのあまりの巨大さ、迫力にKは怖れおののいた。
「ふふ…どう?素敵でしょう?」
「ああ…すごいですぅ!」
これから無慈悲に我が身を貫くであろう疑似男根に飛びつくかのように、崇拝の眼差しでKは口舌奉仕を行った。
「あらあら…Kさんったら」
サテン生地のヒラヒラのスカートの中は興奮した女の淫臭が立ちこめている。
口一杯に柴咲の疑似ぺニスを頬張り、鼻から淫らな匂いを胸一杯に吸い込む。
一呼吸ごとに、頭の中がピンク色に染まり、とろけていくようであった。
Kは麻薬をキメたかのように完全にトランス状態に陥った。
「むおぉ…ぶう、むぶぉ!」
「おやおや、私のデカマラを頬張ったら、こんなにビンビンになって…お前は本当に淫らな変態だね。じゃあ、そろそろ責めてやる。立ちな!」
柴咲はKを立たせると、全裸のままのKを部屋の外に連れ出そうとした。
「え、し、柴咲様、どこへ行くんです!?」
「ふふ、もっと気分を出させてやろうと思ってね…大人しくついてくるのよ」
逆らえない。もはやKは女王の命令に従うしかないのであった。