篠原涼子編その4

「そ、そうなんだ…」
「あなた、心当たりは無い?」
取調室の刑事のように腕組みをしながら、クールな目線をKに投げ掛ける。
「な、ないよ…なんで、僕にそんな事聞くの…?」
Kは母が引き出しの中の下着に気づかない事を切に願った。
「ふ〜ん、そう…ところで、何かこの部屋臭いと思わない?」
「えっ?そ、そんな事ないよ!」
「すっごく変な匂いがするのよね…この辺から!」
ガラッと机の引き出しを引っ張る。
「あぁっ!」
先ほどまで使用していた母の薄いピンクのショーツ。
カウパー腺液がベットリと付着し、シミをこさえている。
「アラ!ちょっと、何よ、これ?」
涼子は2本の指先でショーツをつまみ上げる。
鼻先にショーツを近づけシミの部分の匂いを嗅いでやると、男のイカ臭い匂いがプーンと鼻粘膜を刺激した。
「K…これはどういう事?何をしていたの!?」
「あ、アワワ…」
「これ、私の下着よね…あなた、まさか…」
「あ、ご、ごめんなさいぃぃ!!」
泣き崩れながら、母の足元にひれ伏すK。
「ママァ!ほ、ほんとにごめんなさい!」
腕組みをしながら、フーッとため息をつきKを見下ろす涼子。
涼子は四つん這いでうずくまる息子の顔の前にしゃがみこみ、顎を片手でグイッと持ち上げる。
バシーン!と、強烈な平手打ちを一発食らわせてやった。
「ヒィィァ!」
「ごめんなさい?悪いとも思っていないくせに…本当に困った変態…あなた、家畜以下よ!」