「飛び出す3D」では、厳密には、スクリーンの中心付近は形状が正しく、スクリーンの端に行くほど、形状が破綻する(「フルVRや現実における形状」からかけ離れる)わけだが、
描画範囲が狭い(正面方向の視界の数分の一を覆う程度の大きさの長方形)ので、人物も背景も、破綻が気になることは無い。

一方、フルVRコンテンツにおける背景は、全方向の視界を全て覆うわけだから、厳に正しい形状が求められる(=3Dポリゴンが必須となる)。
しかし、フルVRであっても、人物だけであれば、描画範囲が非常に狭いため、人物の中心を上述の仮想スクリーンの中心に来るように仮想スクリーンの位置を設定すれば、
「飛び出す3D」による描画でも、フルVRによる描画と大差ない形状となる。


つまり、

・攻殻SACと全く同じ手法で人物画を作成

・ポリゴンで自動生成された背景線画(の目安)が、Google mapのストリートビューの魚眼カメラ画像のように、平面に変換されてPC画面に表示されるので、背景担当者が、マウスでドラッグして回転させながら、線画を元に色付けや細部描き込み

の2ステップで、手描きVRは実現可能。