米国では日本メーカー車が人気で、現在売れている新車の1/3はホンダ・トヨタなどの日本メーカー車である(ただし現地生産車)。
米国メーカー車が1/2なので、米国メーカー車と日本メーカー車で新車全体の5/6を占める(残り1/6は欧州メーカー車と韓国メーカー車で1/12ずつ分けている)。
1980年代日本が調子良かった頃、日本車が米国に大量に輸出され貿易摩擦が起き、日本車を叩き壊す映像がニュースで流れたが、よく売れたからこそ貿易摩擦が起きた。
当時から安くて壊れなかった日本車は金のない若者に人気となり、カスタマイズやチューンアップ系の雑誌も日本車に注目するようになった(こういう若者が育ったから現在新車の1/3もが日本メーカー車なのである)。
1990年代になると日本の漫画から「走り屋」スタイルが伝わり、ストイックに性能を追求する層が現れた。
しかし日本で設定されている高性能モデルが米国では販売されない場合が多く、ホンダB16Aや日産RB26DETTなどの米国では手に入らない高性能エンジンは羨望の的であった。
中にはわざわざ日本からエンジン等を調達して載せ換える者も現れ、大変なステータスとなった。
しかし米国仕様車は左ハンドルであり日本の部品があれば万事OKとはいかず簡単ではない。
米国には25年ルールというものがあり、初年度登録から25年経過した車はヒストリックカーとして右ハンドル車でも運転でき、関税や排ガス規制までも免除される。
それなら25年前の日本の名車を輸入してしまえば良いとなるのは当たり前である。
一方日本では古い車は税が重くなるので、25年経った日本の名車の米国への流出が起きている。