そしてこの時、この誰も居ない静寂の空間に
イマワノキョウしろうの叫びが
響き渡った・・・

  生足キィ〜ックゥ!
      キィ〜ックゥ!
         〜ックゥ!

イマワノキョウしろうは受け入れる他無かった。
ここが廃墟になってしまったことを。
無言のまま踝を返すイマワノキョウしろう。
彼の心に去来した幾ばくかの思いを押し殺し
再び静寂に包まれたこの場からそっと立ち去ろうとした瞬間、
イマワノキョウしろうは不意に呼び止められた。

  生足キィ〜ックゥ!