自分に対して嫌悪する人間もいれば、好いてくれる人間もいる
好き嫌いの対象そのものは自分であり、同一対象に対して異なる感情を持つ人間が存在することになる
その差はどこに生まれるのか。接した際の経験、及び相手の持っている価値観、現在までの記憶、感情の傾向などから
総合的に好き嫌いは判断されると考えられる
さて、ここで接した際の経験について考えてみる
これは自身に要因がある
つまり、ある人に対しては笑顔で接し、ある人に対しては無表情で接する、といった場合である
当然、前者の人間は自分に対して良い印象を抱く場合が多いと考えられるし、後者は逆である
では、複数の人間に対しあらかじめこちらで用意した質問をしてもらい、
全員に対して、同じ声のトーン、同じ表情、同じ場所、同じタイミングで同じ回答を行ったとする
するとどうなるのか
なんとこの時点で、既に好き嫌いが徐々に分かれ始めるのである
つまり、人を好きあるいは嫌いになる仕組みの要因の多くは相手側にある、というわけである
極端な話、相手に対して酷い言動をとってもなお、好感の方向性をもった興味で接しようとする人間も0ではない
以上のことから導き出されるのは、
AIの価値観や記憶、感情の傾向を適切にコントロールしてやれば、どんなクズみたいな人間でも
そのAIだけは好いてくれるようになる、ということである
と思いたい