>>605
(--;)志賀直哉は白樺派らしく素朴で自然な文章を書きますが
(;--)それだけに内容も淡々とした物が多いです
(--;)長編が苦手で「暗夜行路」しかないのも
(;--)そういうところに起因しているようですが
(--;)漱石なんかはテクニックや豊富な語彙を駆使し
(;--)言い方は悪いですが厚化粧のような文章
(--;)ただそれだけに内容も厚くなくてはいけないので
(;--)あれだけの素晴らしい長編小説をたくさん書きましたし
(--;)森鴎外は自分の文章に着物を着せたり、洋装させたり…
(;--)内容もまたその個性が目立つものにしましたから…
(--;)それに比べると志賀直哉は真逆の自然派
(;--)内容も一見ただ素朴なだけですが
(--;)それはそれで奥深さがあったりするものです