にゃふ… ﾋﾟｺｯ
ゃ…… んぁ…… ﾋﾞｸｯ
…… ｶｧｧ
う、うむ。悪くない、良き…… はふ……
たしかに頭を冷やすならちょうど良いかも……雪見風呂。火照った頬も温泉のせいにできるもの
よし、そうと決まれば即決行！ 百点満点の力、その身に味合わせてあげようではないか…っ ｸﾞｲｯ
予約？ そのようなものは現地で可！ 窓ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
さぁて、主様よ。久々の跳躍ではあるが、意識は失わぬようになっ！
ぼやぼやしていたら振り落とす！…飛ぶよ！ …！ ……！ ﾌﾞﾜｯ
……、 ……ーま、――――……主様？ ﾕｻﾕｻ
む。目が覚めた？ 寒くない？ へーき？ ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
まだふらふらするであろうから、もう少し横になっていると良いぞ。ふふ
……状況が理解できてなさげな表情であるな？ マァ、簡単に説明しようではないか
まず第一に、ここが舌切り雀の旅館だよ。ここは客室、台帳にはちゃんと記録してもらったゆえに、我輩たちはこの部屋をあてられたというわけであるな
そして第二に、なぜキミがこうして我輩と一緒に横になっておるかというと…… いや、悪気はなかったのだけれど…… あのね……
速度を……出しすぎたら…… まぁ、うん…… …… ﾍﾅ
こほん。あ、あんなに褒められたら舞い上がるのも仕方ないであろう…？ ｶｧｧ
ともかく、あれから数時間は経っておるな。幸いご飯の時間はまだだよ。良かったね、食べ損なわなくて
もう少し休んだら、温泉も見に行こーね
客室に割り当てられたものと、普通の大浴場もあるみたいだよ