>>299
前述したように、妖怪は娯楽に関しては力を入れるからにゃァ。温泉にマッサージに、健康志向でもあるゆえそういうのが目立つのかもね
マァ、少なくとも裏では違った刺激を求めて来訪する者もいるだろうけど…… にふ
ほれ、あそこのお客なんかはわかりやすいね。精力剤を買い込んで別の女将を口説いておろう? 情熱的であるなァ
…… ……なんだよその目ぇ…… 主様だって合意したであろうに…っ ピコッ
こんな風とは思わなかったかい? 大丈夫だよ、表向きは温泉旅館なのであるから、誤差みたいなものだよ、ご〜さ〜
それに、まぁ、やはり主様を匿うには個室の温泉があるほうが良いしね。わりといるんだ、男色家の雄妖怪もさ
……くすっ、衆道が流行っていた時代から生きておったものもちらほらいるみたいであるしな
あとは…… 単純に人肉が好きな妖怪も…… ふふ、ますます我輩から離れられなくなったね

さて、早足で部屋まで戻ってきたわけであるが
ほら、こっちが個室露天風呂だよ! 贅沢であろう?
お風呂はあんまりではあるが、我輩としてはやはり旅行先の目玉となれば、少しは関心を示すものよ! ニャフ
ほらほら主様見るが良い! ケ◯リンの桶! 雨が降った時用の編み笠! さらに凹椅子も完備! いたせりつくせりであろう?
雪は券売機で買うと、雪女を通じて降らせてくれるとも聞いた。すごい、妖怪テクノロジーすごい
……む? なぜ頑なに効能が書かれているであろう看板の前に居座るのか、と? ピコ
…… …… 〜♪ フンフン〜フン…♪