>>303
ふー、ふー…ふっ…… あぐ…… アグアグ
がぶ…… ブンブンブン
……ぐぬ。仕方あるまい…… 焦れったいのを楽しむと言ったのは我輩であるし…… 仕方あるまい…… アグアグ
いただくとしようか。我輩もそれぐらいの節度は弁えておる…… バシャ
据え膳食わぬはなんとやらだものね、ご飯、ご飯…っ
ほらっ、主様! はやく乾かして、それに浴衣の着付けも!
その間我輩はさらに焦れったい気持ちを堪能しておるから…… モゾモゾ チラッ
……キミも結構期待しておったみたいであるな…?
生理現象…? ふんふん、ふーーん…… つん。つん
尻尾がつんつん当たってるって? …… ……主様ももっと焦れるべきであるし…… …… コホン

…… ……
というわけでご飯であるな。配膳待ちのこのちょっとした時間は気分が躍るね
なんでもここは天ぷらが名物であると聞いた! ちゃんと主様が倒れておったときに情報収集もしていたのだぞ〜
んーむ。山菜の天ぷら……海老の天ぷら…… ふむ、楽しみであるなァ
カニの天ぷらとか出たら一石二鳥であるな。聞いたこともないけれども
……む? なぜ隣? とな
ふむ、たしかに二人で相席となれば、正面に座るべきと思うやも知れぬが……
……なんか、その、少しでも近くにいたいというか。だね、うむ…… ムギュ
……大事なひと時であると思うがゆえにだよ〜 スリスリ
年の瀬に、旅行先で、二人……
ふふ、幸せ。嬉しい…… 我輩