>>320
えっ、聞きたいの? ……意外だね! 主様はほら、そういうのいっつも線引いて一歩下がるからさ
どういう風の吹き回しやら。夜の旅館の魔力かはたまた……
マァ、主様がその気なら…… いいよ。語ろう
……勝手にダメージ受けて傷心気味になるなよ…? モソモソ
そも、我輩もそこまで記憶力が良いわけではないからね。曖昧だし、何人と関係を築いたのか……
…… ……ふんむ。じゃあ、その中で特に印象深かった相手の話をしようではないか

我輩ってほら……昔やんちゃしていた時代があったであろう?
……言ったことなかったっけ、まぁ、あったのだよ。うむ
虎姐には会ったことあったっけ…… ま、我輩が世話になってた“組”のお頭みたいなヒトでな
その虎姐の付き添いでさ、よくそういう系の溜まり場に行っておったのだけれど…… ……
……言い方が悪い…… ほんとあれだよ。俗に言うサークルみたいなものだよ。変なところではないからね
んでね、そこで一際親身にしてくれた者がいてな
そいつと話すようになって、段々と側にいる時間も増えて……
……好きと知覚したのは、正月明けだったのを今でも覚えておる…… 伊達巻食べながら話してたし……
……まぁ、なんやかんやあってだね。我輩は告白したのだけど。そう、この時はまだ青かったのだよ我輩、まじで
……そしたら、「まだ若いんだから、もっといろんな恋愛してみな」って…… …… ……
…… ……話しておいてなんだけれども、これあれだな? 付き合ってすらなかったな…?
というか我輩のこのちょっとコフーな口調もあれだからな!! あやつのせいみたいな部分あるから!!
若いんだからとはなんだ! それを隠せば我輩に寄り添ってくれたのか! ……みたいな
結局 何の妖怪だったのかすら、教えてもらえやしなかったのだから……
…… ……話がずれてしまったね…… 愚痴っぽくなってしまった