中世の宇宙感は地球の周りを太陽が回りその外側に透明な天蓋が覆ってる
非常にコンパクトで完結した宇宙だった

地球は宇宙の中心であった
これは天体の観測データとも(細かい点を除けば)一致している
けれども内惑星の運行はデタラメで
デタラメだからこそ「惑」星で長年天文学者を悩ませていた

結局これを崩したのは遠くの物が近くに見える望遠鏡の発明で
距離によってモノの拡大率が違う事が認識された
これで惑星を初めて視認できるようになった
惑星は地球の比較的近くに存在することが証明された

じゃ天蓋の星は?
・・全く拡大できなかった・・どういうことなんだ?
これってもう星ってメチャクチャ遠くにあるんじゃね?
・・じゃそのムチャクチャ遠くにある星が地球を一日で回るって
なんかおかしくね?
と一気に宇宙観が崩れてしまったんだな

現実の地球はマッハ60で太陽の周りを回転し
その太陽ですら銀河を螺旋状(オリオン腕の重力に対して引っ張られてる)に
マッハ600で移動している
中世の天文学者の想像力の限界を超えたシロモノだった