面白そうなんで便乗
『…む?脳波干渉システムが何者かの攻撃を受けていますね…』
『待ちなあずきち!ばあちゃる号の貞操は牛巻が守る!』
「そ、その声は…!」
壮大なクラシック音楽をバックに登場したのは乳児より哺乳瓶に拘る女、牛巻りこである!
『ばあちゃる号!助けに来たよ!』
そう牛巻が脳内でどや顔を決めた瞬間、ばあちゃるを拘束しているピノ、
いまだに煽り合いを続けているいろはとなとりの様子が変化し始めた。
「う…なんなんですのこれ…」
「頭の、なかに…」
「牛巻さんの…草システムのテーマが、大音量、で…」
『さあ、今のうちだよばあちゃる号!』
「ありがとうございますりこぴん!ちょっとかわいそうですけど
皆さんの為でもありますんでね!逃げさせてもらいますよばあちゃる君は!」
脱兎…いや、脱馬の如く逃げ出すばあちゃる。そんなばあちゃるの脳内では
牛巻の声が忙しなく響いている。どうやらあずきと口論をしているらしい。
『残念だけど牛巻は無理矢理ほのぼのは好みじゃないの!ごめんね!』
『え?いやー、牛巻も女の子の方が好きだけど男ならばあちゃる号しかいないかなって』
『…ホントに牛巻でもセーフ?その許可証発行できる?』
「なんか不穏な会話してません?」
『ナンデモナイナンデモナイ。ところでちょっとばあちゃる号そこ左に曲がらない?』
「え、ここっすか?道なんて左に、は…」
ばあちゃるは左を見た瞬間、思わず立ち止まる。なぜなら───
《ワレはほのぼの神の化身。お前にもう一度だけ選択肢をやろう。》
20mに迫ろうかという汎用性の高そうな巨大ロボットが
ばあちゃるを見下ろしていたのである!
《ここでワレに捕獲されてあずきとほのぼのした後皆とほのぼのする。
もしくは、あずきとほのぼのした後アイドル部の皆と家庭を持つ。さあ、どっち?》
(りこぴんは口笛吹いてて頼りにならなそうですし…ここまでか…)
続きはない